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Fedora 9をPS3に軽量インストールする その2からの続きです
●最初の設定 最初は端末モードで起動するのでrootユーザでログインします。 ps3 login: root Password: rootパスワード 通常利用するためのユーザーを追加します。 useradd ユーザー名(半角英数字) passwd ユーザー名 New UNIX password:ユーザーのパスワード ●Gnomeデスクトップ関連パッケージのインストール ・miyaのインストールスクリプトを使う場合 ファイル名を長々と入力するのが面倒なのでインストール用のスクリプトを作りました。 wget http://cellspe.matrix.jp/files/instgnome.tar.gz tar xzf instgnome.tar.gz ./instgnome.sh で以下のファイルをまとめてインストールできます。 ・手動でインストールする場合 yum install パッケージ名 で以下のパッケージをインストールしていきます。 一つずつインストールしても良いですし、パッケージ名をスペースで区切って並べて書けばまとめてインストールすることもできます。 xorg-x11-server-Xorg.ppc gnome-session.ppc gdm.ppc xorg-x11-drv-fbdev.ppc gnome-panel.ppc fonts-japanese.noarch pcmanfm.ppc system-config-services.noarch gtk-nodoka-engine.ppc gtk-nodoka-engine-extras.ppc scim-lang-japanese.ppc gnome-terminal.ppc gedit.ppc firefox.ppc ●自動的にXを起動する設定 (viエディタの基本的な使い方) vi /etc/inittab このファイルの以下の行を書き換えて保存します。 ########## id:3:initdefault ########## ↓ ########## id:5:initdefault ########## ●画面の解像度の設定 vi /etc/yaboot.conf このファイルの以下の部分にvideo mode IDを書いて保存します。 ######## append="video=ps3fb:mode:1 root=UUID=xxx" ######## 最初はmode:1となっているはずですが、これをmode:3やmode:5に変更すれば高解像度で表示されます。 video mode IDは以下のように決められています。普通の4:3のテレビに接続している場合はモード1、HDテレビの場合はモード3か5にすればいいでしょう。 0: auto mode , default value YUV 60Hz 1:480i 2:480p 3:720p 4:1080i 5:1080p YUV 50Hz 6:576i 7:576p 8:720p 9:1080i 10:1080p RGB 60Hz 33:480i 34:480p 35:720p 36:1080i 37:1080p RGB 50Hz 38:576i 39:576p 40:720p 41:1080i 42:1080p VESA 11:WXGA 12:SXGA 13:WUXGA full screen mode: <video mode ID> + 128 上記の数字に128を足したものを設定すると、画面いっぱいに内容を表示します。(テレビに表示すると、はみ出します。) dither ON mode : <video mode ID> + 2048 たぶんディザ表示になる? モニタが対応していないモードに設定すると何も映らなくなるので注意が必要です。そうなったら電源スイッチ長押しで再起動した後、kboot: のところでTABキーを押して、 kboot: image_2_6_25_6_55_fc9 と表示させ(数字は異なります)、それに続けて kboot: image_2_6_25_6_55_fc9 video=480i と入力、エンターで強制的に480iモードで起動し、設定を修正します。 ●ShadowFBをオフにしてメモリ使用量を減らす設定 vi /etc/X11/xorg.conf このファイルの以下の部分に「Option "ShadowFB" "false"」と付け加えます。 ########## Section "Device" Identifier "Videocard0" Driver "fbdev" EndSection ########## ↓ ########## Section "Device" Identifier "Videocard0" Driver "fbdev" Option "ShadowFB" "false" EndSection ########## ●再起動 reboot ●起動したらさっき作ったユーザ名でログインします。今度はGNOME環境が起動するはずです。 ●起動するサービスを最小限に絞る メニューからシステム→管理→サービス 以下のサービスをDisableにします。(最初からDisableになっているものもあります) avahi-daemon bluetooth capi cpuspeed cups dund ip6tables iprdump iprinit iprupdate iptables irda isdn mdmonitor multipathd netconsole netfs netplugd network nfs nfslock nscd pand pcscd psacct rdisc rpcgssd rpcidmapd rpcsvcgssd rsync saslauthd sendmail smartd winbind wpa_supplicant:Wi-Fiを使う場合はEnable ypbind デスクトップのパネルの「時計」、「通知スペース」(ぶつぶつの付いた長方形)を右クリックして「パネルから削除」します。 システム→設定→ユーザー向け→セッションの自動起動するプログラムで、Bluetoothマネージャーと視覚支援のチェックを外します(無効にする)。他にあればそれも無効にします。 ●IMEの設定 システム→設定→ユーザー向け→入力メソッド 入力メソッドの個人設定→全体設定 キーボード配列:日本語 ホットキー:開始・終了のキーコードを全角・半角キーに設定します。これで全角・半角キーでIMEが起動するようになります。 ●パッケージのアップデート 端末で su Password: rootパスワード yum update この操作は少なくとも週一ぐらいで時々行ってください。セキュリティやバグ修正のアップデートです。 ここでもしNetworkManagerのdependencyが云々というエラーが出てアップデートが正常に終了しない場合は以下のページの設定を行ってください。 [Fedora 9] 古いNetworkManagerのパッケージが原因でアップデートできない問題の対処法 また、もしアップデート後にFedora 9が起動できなくなった場合は以下のページも参照してください。 Fedora 9: パッケージアップデート後に起動できない問題 アップデート後、日本語入力ができなくなった場合は以下のページを参照してください。 Fedora 9: パッケージアップデート後、日本語入力ができなくなる問題 ●その他のパッケージ(ソフト)のインストール 必要に応じてインストールします。 端末で su Password: rootパスワード yum install パッケージ名 でインストールできます。 ・ペイント・フォトレタッチソフト「GIMP」 いわゆるフォトショップのようなソフトです。 パッケージ名:gimp.ppc ・PDFビュワー evince.ppc ・3DCGツール 無料とは信じられないくらい本格的なCG製作ツール blender.ppc ・ワープロ・表計算・作画ツール・プレゼンテーション いわゆるオフィス。これも無料。ありがたいです。 openoffice.org-writer.ppc openoffice.org-calc.ppc openoffice.org-draw.ppc openoffice.org-impress.ppc openoffice.org-langpack-ja_JP.ppc ・イラスト製作ツール いわゆるイラストレーターのようなソフト。 inkscape.ppc ・音楽製作ツール 昔からあるMODという形式の音楽ファイルを作ったり聞いたりできるソフト。 自分で用意したサンプリング音を使って作曲できるのでテクノ系の音楽によく使われてます。 scene.orgに大量のMOD形式の音楽ファイルがあります。 schismtracker.ppc ・電卓 gcalctool.ppc ・ヘルプ画面 yelp.ppc ・その他のパッケージ情報 端末で su Password: rootパスワード yum search . > packagelist.txt これで全パッケージのリストを作れます。 これをテキストエディタ等で開けばパッケージ名とパッケージの概要を調べられます。 上記のyumコマンドを使ったパッケージ管理が軽快でおすすめですが、初心者の方はGUIでパッケージ管理する方が楽かも知れません。 gnome-packagekit.ppc これを入れるとパッケージのインストールやアップデートをGUIで行えるようになりますが、常時3MBほどメモリを消費します。 yumコマンドも慣れればむしろGUIより手っ取り早いと思うのでmiyaは入れてませんが・・・ ●音楽・動画プレーヤーのインストール livnaのリポジトリを設定します。 端末で、 su Password: rootパスワード rpm -ivh http://rpm.livna.org/livna-release-9.rpm livnaのリポジトリは常用しない設定にします。 vi /etc/yum.repos.d/livna.repo このファイルの以下の記述を修正します。 ########## enabled=1 ########## ↓ ########## enabled=0 ########## GNOME-MPlayerをインストールします。 yum install --enablerepo=livna gnome-mplayer.ppc そのままでは設定ファイルに不備があり動かないので修正します。 su vi /etc/mplayer/mplayer.conf ########## flip-hebrew = no ########## ↓ ########## #flip-hebrew = no ########## (行頭に#を付ける:コメントアウト) 多様なコーデックに対応している軽いメディアプレーヤーとしては、他にも「VLC」等があります。VLCをインストールする場合は yum install --enablerepo=livna vlc.ppc です。 ●ゲームOSへの戻り方 su でスーパーユーザになってから ps3-boot-game-os とするか、 reboot 後に kboot: のところでgameと入力します。 ソフト的に戻れなくなった場合は電源オン時に電源ボタンを長押しして音がしてから離します。ただしこの方法ではディスプレイ設定が480iにリセットされます。 これでかなりすっきりした快適な環境が作れたと思います。 起動直後の空きメモリ(buffers,cache含む)は video mode:1(576x384 dot):123.3MB video mode:3(1124x644 dot):122.8MB video mode:133(1920x1080 dot):122.6MB いずれもswap使用量はゼロです。 Fedora、GNOMEも設定次第でここまで軽くできます。最初にちょっと手間はかかりますが、いったんインストールと設定を済ませてしまえば後は簡単、快適に使えるので、ぜひこの方法を試してみて下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 11, 2010 02:15:16 PM
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