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The Quiet Sound of Water

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Mizcreid

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2004/11/16
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カテゴリ:お食事件
いろいろと忙しくて・・・いや、暇であるがゆえに忙しかったのだが(謎)、久しぶりにメシネタを書いてみる。
どこの話を書こう・・・?

先日、今まで行ったことの無い蕎麦屋に初めて行ったときのことにしよう。

いつも昼食に出かける範囲からはちと遠い、歩いて10分程の店である。

小さな構えの蕎麦屋なのだが、おそらく古くからある店なのだろう、店先には岩清水のような仕掛けが作られている。
といっても岩の上から水がチョロチョロと流れて循環しているだけの仕掛けだ。
笹やちょっとした植物が植えられていて、いかにも「日本的」な風情をかもしだしている。

店は混んでいるらしく、店先で待つことしばし。
岩清水をぼけーっと眺めながら、こういう仕掛けが店先にある店は、最近あんまりないよな~と考える。
子供のころ、近所の居酒屋だか寿司屋だかで、水車のついている店があったりした。
水を使った庭の仕掛けには、なぜか心惹かれるものがある。
静かに流れる水音も、勢いよくこぼれおちる水音も、なぜだかとても懐かしくてじんわりと心にしみてくる。
小さい頃から水遊びが大好きだったせいかもしれない。

しみじみと俺が感慨深く水音に耳を傾けている横で、ボスは、
「あっちにカルビ丼650円の店があるな!美味いのかな?!安いよな!」
とってもわかりやすい現実的な話をしていた・・・。

そうこうしているうちに店の席があいた。
俺は初めてだったが、ボスと同僚は何度か来ているらしい。
席に着くや否や、
「合い盛りけんちん!」
「蕎麦けんちん!」
と注文を繰り出す。

うぉ、待て、俺はメニューも見てないぞ!
とりあえず蕎麦を食うつもりではいたが(俺はうどんより蕎麦のほうが好きである)、どんな蕎麦があるのかよくわからぬ。
昼食時の忙しげな雰囲気の中では、ゆっくり考えている余裕はなかった。
おまけにメニューに目を通す時間もないとなると、選択肢は限られている。

ボスと同僚の注文したメニューから選択するしかなかった。

合い盛りけんちん、そして蕎麦けんちん。

けんちん、は言うまでもなくけんちん汁のことである。
このメニューが、けんちん汁の中に蕎麦が入っているものなのか、それとも盛り蕎麦+けんちん汁なのかが不明であった。
俺としては盛りが良かったので、後者なら言うことはない。

合い盛りというのは、蕎麦とうどんが両方盛ってあるらしい。
俺は蕎麦が良いので、合い盛りけんちんではなく、蕎麦けんちんのほうを頼むことにした。

注文を終え、落ち着いて店内を見回してみる。
やはり古いお店だ。
しかし十分に手入れが行き届いており、暗いとか汚い印象はまったくない。
店で働いている人はおばちゃんばかりで、いや、ほとんどおばあちゃんに近いような人もちらほら。
おばちゃんたちはキリキリと立ち回り、実に慣れた様子で料理と客をさばいていく。
そういう点でも古いお店の貫禄がある。

おばちゃんがお茶を持ってきた。
「ここのお茶はな!喰う前と喰った後で、違う茶が出るんだ!」
ボスが解説する。
なるほど、お茶の事は詳しくは無いが、食前酒と食後酒のようなものか?
食前に飲んだほうが美味しかったり身体に良いお茶と、食後に適したお茶ってことなんだろう。
そんな微妙な心遣いに、店の年季を感じる。
店構えは小さいが、歴史ある店なのかもしれぬ。

「ふうむ!それにしても高いよな!」
と、ボスが言うので、そういや値段を見てなかったな・・・とメニューに目を落す。

「なんじゃあこりゃあああ!!」

蕎麦けんちん、1400円。
俺の通常の昼食が700~800円なので、およそ二倍の値段だったのである。
さすがは由緒正しき蕎麦屋。
値段もそれなりであった。

やがて蕎麦が運ばれてきた。
期待通りの盛りである。
けんちんは別のどんぶりで付いてきた。

見ただけで「美味い」とわかる。
特にけんちん汁。
じっくりと煮込んであるに違いないアツアツの状態。
芋や人参の大きいのが、実に柔らかくなってどっさり入っている。
これは美味くないはずがない。

蕎麦も美味かった。
新蕎麦の手打ちである。
この分だとうどんも美味しいに違いない。

これは確かに、値段に見合う味であろう。
十分な手間をかけて作っているのがわかる。
お茶なんかも、多分いいお茶を使っているに違いない。

二食分の食費は痛いが、せっかくなので堪能しておこうと、けんちん汁を味わっていると、
通路を挟んで反対側にいた客たちが食べ終わって帰る様子。
立ち上がってレジに並んだ客たち、口々に、

「△◎××◎×□◎□◎◎×□□◎×□×□」

って、何語だよ(@@;
英語でもない、韓国語でも中国語でもない。
ロシア語か?いや、そんな感じでもない。
アラビア・・・まさかな。
スーツを来た大柄な男たちである。
その言葉を聞くまで、普通のサラリーマンだとしか思ってなかったので、顔は見ていない。

けんちん汁をすすりながら、横目で顔を見ようかと思ったが、もしも肌が緑色だったり、耳がとんがっていたりしたら恐いのでやめた。
どこの人だかわからない異国の人たち、箸は上手に使えただろうか。
この店の蕎麦は、十分に日本食として誇れるレベルだと思うが、満足して帰っただろうか。

食べ終わって、食後の茶を飲み(確かに違うお茶のようだったが、どう違うのかわかるほど俺の舌は洗練されていなかったw)、仕事に戻った。






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Last updated  2004/11/16 05:05:29 PM
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