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テーマ:犬の食生活(438)
カテゴリ:手作りご飯&フード
先週の「ぽちたま」で盲導犬の子犬繁殖に携わっておられるボランティアさんの特集があったのですが、見た方いらっしゃるかな?
あれでモアナ母ちゃんが気になったのは、子犬の離乳食とそれを与える時期。 ストロンベック博士の翻訳本を少しずつ読んでいるんですが、この中に本村医師の書かれていることと共通している点がありました。 それは、子犬の離乳食について。 子犬が初めて口にする固形食として離乳食をフードを与えている場合、将来アレルギーが出る可能性について指摘されています。 フードというのは色んな食材の寄せ集め。でも、本来なら、親が摂取した食べものの吐き戻しからスタートするのが本当。その場合は生の肉などの半消化のものなどで、フードの中に含まれるような色んな食材を一度に食べ始めることはないとの事。 その結果、子犬の腸管(まだ母乳を飲む時期と重なっていて、腸壁の浸透性が高い)から消化し切れていない粒子の大きな食材が身体の中に取り込まれてしまう。そうすると、後にこれがアレルギーを引き起こす原因となる、というものです。(関心のある方は、「経口寛容」のキーワードで検索するか、本村医師の最新刊が参考になります) しかも離乳の時期が現在では2ヶ月くらいから始まってしまうので、上記のような状態により陥り易いとのこと。6ヶ月くらいまで母乳を与えてゆっくり離乳することで防げる食物アレルギーがあるにもかかわらず、そこまでしていると次のブリーディングまでに母犬の体力が回復するのが難しくなるため、現在では早めの離乳になっている、と述べています。 望ましい離乳食としては、単一の食材(できれば生肉など)を少しずつ与え、徐々に身体を慣らすことで(経口寛容を作り)アレルギーを防げると言います。 盲導犬は神経を使い、体力も使うかなりキツい仕事だと思います。 盲導犬候補生の子犬は2ヶ月でパピーウォーカーという次のボランティアさんへ引き渡されますが、母犬の元を離れたこの時期でも、離乳食としてフードではなくて手作りのものを少しずつ与えて基礎体力を養ってあげられれば、将来の激務に耐え、引退後もそれほど弱らない盲導犬が作出できると思うだけど。 盲導犬の健康管理のスタートとなる時に、少しだけゆっくりの離乳や手作りのご飯って…望めないんでしょうかね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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