|
テーマ:楽天写真館(354885)
カテゴリ:詩・文芸
「沖国大文学」第16号。 前回は詩についてみてみたが、今回はイラストについて。 ■夛野々「スカートの中には」 上に転載したイラスト。すごくいいと思う。 抜きんでた存在。掲載作の中で、文句なしにピカいちのできではないだろうか。 構図もいいし、人体のバランスもうまくとれている。 驚きは特集「星」の中の作品であること。 その点でもつくづく惜しいのは、タイトルが種明かし方式ではなく、もっと象徴的、暗示的なものだったらよかった。 イラストはイラストで完結した作品ではあるので、タイトルはなくてもよかったかもしれない。でも目次があるのだから、「無題」となっていてもつまらない。やっぱりいい名前をつけてあげるべきだろう。作品を小さく囲んでしまうことなく、作品のその先にイメージを広げるような名前を。 ■桜もち。(表紙) 前回のこのブログ(1月25日付の2番目の記事)にアップした写真が表紙。 豊かなイメージの広がりを連想させ、内容に期待を抱かせる雰囲気を持った作品で、文芸誌の表紙に適している。 顔も表情も、髪型も服も小物類もしっかり描いているが、惜しいのは人体デッサン。 もう少し肩幅があればバランスがとれていたと思う。 首が人間とは思えないぐらい恐ろしく細く描かれるマンガもよくあるなかで、この作品は首の太さがちょうどよくて顔や鎖骨とのバランスがとれているだけに、それに肩幅が対応していないように見えて残念。腕がでかすぎるように見えるのもたぶん、肩幅のせいだと思う。 単にわたしの好みでしょうか。 ただそれを差し引いてもクオリティは十分、表紙に値すると思う。 ■Σァ「無題」 特集「時間」の中にあるイラスト。独自の色があり、惹かれる。 定規やトーンを活用すると生かされるタッチだと思う。 ■アコム「無題」など こちらのタッチにも惹かれるが、「偽パンダつうしん」第83号に掲載された作品の方に魅力を感じる。人体のバランスにはやっぱり難があるかも。ただこちらは意図的かもしれない。 ■翔妄内(特集「星」扉) 植芝理一を思わせる画風に可能性を感じる。 個人的にその方向性を追求してほしい願望を抱かざるを得ない。 イラストはわたしはまったく描けないので基本的に専門外だが、好き勝手に書いてみた。 次回は小説についてみてみたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/01/26 03:06:33 AM
コメント(0) | コメントを書く |
|