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カテゴリ:詩・文芸
このタイミングで報告してみる。
昨年11月9日にバスクの詩人キルメン・ウリベさんを招いたイベントに参加した。 キルメン・ウリベさん。 バスク語が復活していった経緯など、興味深い話がたくさんあった。 バスクの人々が経済的に自立した民族であること、バスクの方言をまとめた共通バスク語を作っていくことができたことなど、沖縄と違う点はいくつかあるが、沖縄の人々にとって示唆に富んでいたと思う。 詩に関しては、むずかしいことは一切なく家族のことなどとてもパーソナルなことをうたっていて、しかしそれが普遍的な問いに通じていたりして、ノックアウト。 すごい。 ウリベさんと並び立つ沖縄の詩人として川満信一さん、中里友豪さんが登壇。 それぞれシマクトゥバで朗読し、持論を述べた。 特に中里さんとウリベさんでそれぞれの詩をそれぞれの言葉で読む詩の交歓が行われ、その交わった感というと半端でなかった。 司会は仲里効さんがつとめた。 わたしの朗読は「会えないお前に」「光の群舞」の2編。 この朗読のために書いた「光の群舞」の末尾は引用。 わたしはシマクトゥバを一切つかえないので、おそらく琉球語のネイティブスピーカーによって編まれたと思われるおもろさうしからの一節を拝借いたしました(平身低頭)。 新作に関しては、川満信一さんから「新作を書きなさい。ウチナーグチで」と言われたのでそれをかわすように書いてみました。申し訳ない限り。 土着の言語を題材とする催しに、シマクトゥバを一切つかえないわたしがおじゃますることに強烈な場違い感を抱いていて、それなりに意図を持って「会えないお前に」を読んだのだが、その意図はその場で今福龍太先生に完全に汲んでいただき、思いがけず朗読後に会場の皆様に説明していただきました(平身低頭)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/02/13 11:35:33 AM
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