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カテゴリ:フィンランド語、やってます
いつか外国語のテーマについてコメントしてみようと思っていた。巷では、「フィンランド語は難しい」という。僕がフィンランド語を勉強していると、「何でまた?」とか「そりゃ大変でしょう」という反応が多い。
こちらに来て約一年間勉強した結果、思うにフィンランド語は決して難しくはない。「ぷっ。お前が言うなよ、パウエル!」と未だ失笑を買ってしまうぐらいのフィンランド語レベルなんだが。もう少し具体的に言うと、フィンランド語の「言語」自体は習得に難しくはない。あえていえば、フィンランド語をマスターする上で障害になるのは、社会的、環境的要因だろう。 具体的に書きたいのだが、いまから出掛けなくてはならない。追記は12時間後?ぐらい。日付変わるな~。 --- これまでに義務教科の英語の他、ロシア語、中国語、フランス語を少しかじってきた。ちなみにどれも挫折?とにかくそうした言語と比較して、フィンランド語が特別に難しいわけではない。外国語の一つ(Just another foreign language)にすぎない。 フィンランド語は表記をそのまま発音するので、耳にしたことばを辞書で引いたり、書き留めたりしやすい。これは言葉を学ぶ上で、優位な点ではないだろうか。上記の英語を含む4ヶ国語はどれも、聴いた言葉を正確にスペル・漢字で表しにくい→「何言ってるんだ?」→辞書も満足に引けない→挫折 _| ̄|○ と辿りやすい。事実、僕の実体験だ(英語だけはなんとかモノになったが)。 フィンランド語の単語は、アクセントが全て最初に来る。実はこの法則が全く同じなのが、我が母国語の日本語で、共通点がある。実際にフィンランド語の発音やリズムは、ともすれば日本語に聞こえる部分がある。 思うに「フィンランド語難解」説は、他の欧米諸国からの流布ではないか。つまり、彼らのインド・ヨーロッパ系の言語はお互いに単語や文法で共通点が多く、外国語としてお互いに学び易い。一方、フィンランド語は、違う言語グループに属するため、ボキャブラリーや文法が少し独特だ。それまでのヨーロッパ言語を比較的楽に習得してきた欧米人にとって、フィンランド語は「(欧州のなのに)異質の言語→難しい」という立場にあるようだ。 ところで日本語と比較しても、英語やフランス語は全く「異質の言語」なわけで、言語的にも共通部分は少ない。だから日本人学習者の場合、フィンランド語を全く違う新しい言葉と割り切って学べば、変な先入観がない分、他の欧米人よりもスムーズにマスターできるような気がする。 これは証明にはならないが、周りにいる少ない日本人学生の多くは結構、フィンランド語を解する。「日本人はフィンランド語をマスターするのが早い」、とこれは僕の学科担当者(フィン人)のコメント。その理由としては、(1)↑で述べた、新しい言語に取り組む際の変な先入観がない、(2)とにかく真面目に勉強してしまう、というのが挙げられそうだ。 実は(2)の理由は、言語習得のもう一つ重要な点でもある。最初のところで、「フィンランド語は、言語的に難しくはないが、社会的、環境的に(マスターするのは)難しいかも」と述べた。はっきりいうと、フィンランド語は学ぶ為の動機付け、学び続けるもティベーションの低い言語だと思うのだ。「たかがフィンランド語じゃん、だって・・・だし」という結論に行き着きやすい言語だ。 この「・・・」部分を本当はもっと書きたいのだが、疲れた。書きすぎた。明日以降に続きます。あっ、実は旅行の為、20日まで書き込めません。 よい週末を。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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