さきほどリタと夜の公園へ散歩へでかけました。
静かな公園はだれもいません。
ひるま暖かだったので、子供が忘れたのであろう上着が、
小さくたたんですみにおいてありました。
リタがカサカサと落ち葉の上を散策している間、
私はぼーっとまわりの景色を見ていました。
よく見るとたくさんの木の枝から、1枚、また1枚
葉っぱがヒラヒラと落ちていきました。
こんな夜遅く誰も見ていないところで、静かに落ちる葉っぱ。
足元に無数に落ちている葉っぱの1枚1枚にも、
芽吹いた頃があり、若葉の時期があったのだと思いました。
そして今日、慣れ親しんだ枝を離れて静かに散っていく葉っぱ。
地面に落ちたときの乾いた音を聞いて、
落ちた葉っぱが自分の存在を誇示しているような、
最後にその葉っぱの人生に関われたようなそんな気がしました。
おおげさなものではないけれど、ふとそう思いました。
少し歩くと、背後の街灯に照らされて、
ダウンで着ぶくれた私とリタの影が
前に長くのびていました。
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Last updated
2005.11.28 21:59:56
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