|
カテゴリ:社会人野球
先日JABA公式サイトに、「リーグ戦における順位決定に関する取扱要領一部改正」なる文書が発表されていました。中身を見ると、以下のように書かれています。
太字にした「」の中は、以前はこうでした。
リーグ戦の結果、いわゆる「3すくみ」などのような状態になったときは得失点率差などを使うのですが、従来は「当該チーム同士の対戦成績」だけを計算対象にしていたのを、「リーグ戦の全試合の成績」を対象にすることに変更したそうです。 個人的な印象としては。元のままでも良かったんじゃないのかな~。 変更後の方式は、以下の点で気になるもので。 ・計算対象の試合が増えて計算量も増え、直観的にわかりにくくなる ・順位争いに関係ないチーム相手の試合の得失点が、順位に強く効いて来るのは違和感 ・国際大会では当該チーム同士の対戦成績のみで決めていたはずなので、合わせたほうが良いのでは しかし、なぜ変える必要があったのか。しかもシーズン中だというのに。きっかけは何なんでしょうね。 今年に入って、順位決定に絡んだ「事件」で思い付くのはスポニチ大会のこの試合。 →[記事]二村が劇打!住金鹿島 土壇場4強切符!(スポニチ)(3/11) 予選リーグの最終戦、JFE東日本と住友金属鹿島の対戦。決勝トーナメントに進むにはもっと3点差以上で勝たないといけないのに、9回表に点差を2点に詰められてしまったJFE東日本。再び点差をつけるには9回裏の攻撃を作るしかないので、わざと押し出し敬遠四球を与えて同点に追いつかれたとされる試合。 JFE東日本からすれば、自分たちが進級するためにやむを得ない作戦だったとしても、敬遠しないでそのまま終わっていれば決勝トーナメントに行けた(2位の)JR九州からすれば「そりゃないよ~」でしょう。これが国際大会とかだったら大問題? <2011スポニチ大会予選Dグループ勝敗表> 今回の新方式にしたところで、最終戦でJFE東日本と住友金属鹿島にこのような「得点調整」をされてしまうとJR九州は救われないことは同じ。 ただ、JR九州は最終日に(4位の)セガサミーとの試合が残っていました。 この試合、従来方式なら何点差で勝とうが順位決定には関係なし。言わば「消化試合」に近いもの。 一方、新方式なら最終日にがんばって大差勝ちすれば決勝トーナメント進出の望みが高まる。自力で可能性を高めることができるので、まだ救いようがあると言えなくもない。 つまるところ、順位決定に関わる試合が増えますので、「消化試合が減る」というのは新方式のイイところと言えそうです。 長くなったので、翌日の日記に続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年05月22日 22時18分12秒
コメント(0) | コメントを書く
[社会人野球] カテゴリの最新記事
|