つなぎの図書館
先月再選された柴田町の町長は、選挙にあわせてローカルマニフェストを発表しました。その中に、つなぎの図書館構想がありました。宮城では利府町がすでに県図書館職員を招いて図書館長とし、つなぎの図書館を運営しています。利府町の事例を知った私たち「柴田町に図書館がほしい!会」は二年ほど前に町長に柴田町でもつなぎの図書館を作りませんかと申し入れをしました。教育長は予算がないの一点張りで、町議会での議員提案のつなぎの図書館構想をあっさり否定していました。とにかくマニュフェストを発表して当選したからには、それを実現する責任が町長にあるはずです。私たちの会では10月に利府図書館の見学を申し入れることになりました。先週の朝日新聞に福島県の矢祭町の「蔵書買わない、施設建てない節約図書館」のことが出ていました。図書館新設の予算がないので、築40年の柔剣道場を改修して3万冊あまりを収蔵できる施設に変えることにしたとありました。窮余の策ですが、住民ボランテアが開設準備委員会を立ち上げたとのことです。私たちの町でも参考になる事例だと思います。町にお金がないから何もしてもらえないと嘆くだけでなく、ここは住民パワーを発揮するところでしょう。矢祭町では、節約図書館に1億2千万円をかけるそうです。住民アンケートで図書館建設を望む声が高かったことからの、町長や議会の決断ですね。柴田町も5年ほど前に、生涯教育施設で最も必要とするものは何かとのアンケートに、図書館を望む声が圧倒的に高かったのです。柴田町でもそろそろ決断すべきではないかと思います。