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カテゴリ:時事
本屋に並ぶホイチョイの「気まぐれコンセプト」の総集編がほしい。
・・・と、サイフと相談しながらふとバブル時代に思いをはせる。 とはいっても、DCブランドに身を包み、オクダエイジみたいな髪型でワンレンボディコンの女性とつきあってBe-1に乗っていた、などというベタな経験はないわけで。 私にとってのあの時代の思い出とはデパートでの強引な宝石営業である。 当時デパートの1階に入ると、必ずといっていいほど黒に身をかためたおねーさんが「お客様!お客様!」と必死に呼びかけてくるのであった。 こっちはまだガクセーである。カネの匂いがしそうなハデハデファッションならわかるがジーンズとタンクトップみたいなきったない格好である。ましてや寝癖とかついてたりするのである。 そういうさえない君ほど(自分でいうかね)格好の餌食であった。 その必死さは中国韓国の土産物屋も顔負けの、エスキモーに氷を売らんばかりの勢いで←ついでにPHSも売ってきてもらえばよかったのだよ通産省。 うっかり立ち止まろうものなら宝石を買うのがいかにすばらしく、ローンがいかに簡単にくめるかというのをえんえん聞かされるのはわかっていたので聞こえないふりをして足早に通り過ぎた。 思い出とはいってもだんだんデパートに行くのが憂鬱になったなああのころ、というだけのことである。 彼女らが悪質な商法で知られる宝石会社だと知ったのは後々のことだ。そういう直球な売り方ならまだしも、素人をデートにさそったあげく契約をさせてドロン、というウソみたいな営業までしていたと聞いたときには驚いた。 ひっかかるやつがいるものだ(知人でもひとりいる)。 そのえげつない営業手法は街角の絵売り(エウリアンというらしい)に引き継がれている。 今考えれば時代の勢いというやつであろう。 冷静に考えればなんでつきあったばかりの女になんでそんな宝石を買わなーあかんねん、と思うのは関西の血のせいか。ただ単にしみったれているだけではあるが。私なら相手が鈴木保奈美(うわ。時代だ)だって契約しなかった自信はある。 よっぽどいい女だったのか。それともつい美人の前で財布をゆるめることが、かれらにとってのレーゾンテートルであったのか。 だとすればさみしい。 もっとも、かりにそんな状況に追い込まれたとしても現金はおろかクレジットカードすらもってなかった私はきっぱり断れただろう。 ビンボウバンザイ!って威張っていいのかどうか。 ここで気になるのは、被害者である。何回目のデートで買わされたのだろう。こういうのって、たとえばキスを何回目で許すか(笑)とかに似た、永遠に高いハードルのはずだと思うのだが。そんなに当時、すぐにプレゼントとかしてたのかかつての若者よ? オレはすぐにはしなかったぜ。なんだ「ぜ」って? というと、隣で「わたしもブル●リとかほしかったなー」とかつぶやいているのが聞こえるがこの際無視。(♂) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月20日 23時40分45秒
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