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テーマ:お葬式・法事(245)
カテゴリ:備忘録
2021年1月30日(日) 他界
AM5:30 義父91歳にて他界しました。 死亡を確認してから葬式が終わるまで一部始終を記録しておきます。 今後の役に立つかもしれないので備忘録用に。 そして天理教の葬儀についても詳しく記載しておくので どこかの誰かの参考になれば幸いです。 ■死亡確認 旦那のお父さんが癌性腹膜炎(胆のう癌)で亡くなりました。 家から病院まで県をまたいで1時時間かかるところだったので、病院から連絡もらって すぐ向かったけど、到着した頃には既に心拍数は0になっていました。 でも前日に危篤状態で面会出来ており少し会話できていたので ちゃんとお別れできて良かったと思う。 入院代(1ヵ月半)は107,000円でした。 ■葬儀屋へ連絡 付き合いのある葬儀屋(ベルコ)へ電話。 病院から近い葬儀屋が寝台車を走らせてくれるそう。 到着まで病院で待ちました。 病院から死亡診断書を頂くので寝台車で搬送する際に運転手さんへ渡します。 何故渡すのかというと死体搬送時に必要だからです。 また亡くなってから7日以内に死亡届と火葬許可証の手続きを役所でしなくてはいけませんが 葬儀屋さんが死亡診断書を持って代行してくれます。(※葬儀屋による) 翌日には死亡診断書は返してくれます。 死亡診断書は今後必要になることが多いので数枚コピーしておくと良いでしょう。 ■寝台車で搬送 亡くなった顔を見て・・冷たい体を触っても・・・何故か泣かなかった。 でも葬儀屋さんが寝台車でお迎えに来て白い布を顔にかぶせたのを見た瞬間に 亡くなったんだ・・って気持ちが一気に込み上げて号泣しました。 義父とは1年くらいしか同居してなかったけど、やっぱり凄く悲しい。。。 本来ベルコ互助会員だと10kmまで無料なのですが 最寄りの葬儀屋さんに搬送してもらったので病院から家まで40kmが別途料金になり 後日請求で38,500円でした。 家に到着するとベルコの営業マンが待ってました。 ■遺体安置 『死後24時間以内の火葬はしてはいけない』という法律があるので、遺体を安置します。 我が家では自宅で安置することにしました。(葬儀屋の安置所など色々あります) なんと火葬場がいっぱいで順番待ち!!!亡くなってから4日後に火葬することになりました。 他の市で火葬するならすぐ行けるかもしれないけど、他の市で火葬場を使用するには10万円前後かかるそうです。自分の住んでる市ならば1万円なんだけどね(※地域によって異なります) なので2日間自宅で遺体を安置することに。ドライアイスで腐敗を防ぎます。 枕飾りは洗米、水、酒、塩、榊を飾ります。(天理教方式) 榊はベルコが用意してくれており、その他は家にあるものなのでこちらで用意しました。 葬儀屋さんから火葬場が混んでおり順番待ちで4日後になるということで 火葬まで日数があり遺体の腐敗が進んでいまう為、湯灌ではなくエンバーミングという遺体の腐敗を防ぐ処理を3日目に行いました(専門施設へ搬送されます)。 東大阪にエンバーミング専用の施設があるってベルコが言ってました。 最近はこういう処理があるんですね~。 そして4日目に施設から葬儀会場へ遺体を移動させるので エンバーミング後に着る服を用意しておきます。 天理教では特に死装束は決まってはいませんが各教会につながる信者であれば、 「おつとめ着」を着用する事が多いようです。 「おつとめ着」とは、天理教会本部や各天理教会で毎月勤められる「月次祭(つきなみさい)」で着用する着物を言います。男性は「黒色紋付袴」、女性は「黒色着物」で、どちらも「丸に梅鉢」の家紋が付いています。 普段着ている服でもOKとの事でお爺さんはスーツにしました。 ■葬式の見積もり 新型コロナウイルスの影響で、人数を限りなく絞ってくださいとベルコさんに言われました。 こじんまりとした10人程の家族葬にすることに。 見積もりでは葬式代106万円。家族葬なら妥当な値段でしょうかね。 火葬場が混んで順番待ちでなければエンバーミングもしなくてよかったのでもう少し費用を抑えられてた事でしょう。こういう予想外の出費が重なる場合もあるのでご注意を。 特に都内だと火葬場の1週間待ちは普通だそうです。 ベルコに関して言うと互助会に入っていると、お安くなります。 会員特典割引と互助会の割引があります。 さらに6か月の支払い回数をクリアしていたら、さらに安くなってたそうです。 我が家は1回しか払ってなかったです(笑) ■教会・親族・自治会、町内会への訃報連絡 一般的な仏式では付き合いのあるお坊さんに連絡などしますが 我が家は天理教なので分教会へ連絡します。 そういった宗教の付き合いがない方は葬儀屋さんがお坊さんの手配をしてくれますし、 キリスト教など宗教によってお坊さんを呼ばなかったり 無宗教の方などは自由葬など色々あります。 必ずしもお坊さんが必要なわけではありません。 通夜と葬式の時間を伝えることと、今後の打ち合わせも兼ねて親族よりも真っ先に連絡します。 親族は基本的に3親等までで、故人と仲が良かった遠い親族がいたら報告します。 その際に生花、盛籠の注文が入る時があるので控えておいて葬儀屋に伝えます。 この生花、盛籠のお金はベルコが葬儀が終わってから支払いの際にまとめて請求してきます。 なので親族から徴収することになります。 自治会などに入っている方は連絡します。亡くなったことを町内会長さんが 各家庭に回覧板などで連絡をしてくださいます。 我が町内会ではメールで訃報連絡が届きます。 ■弔問に来てくれた方への対応 自宅安置中に身内や近所の方々が弔問に来てくれます。 その日の夜に殆どの方が来てくれました。 お菓子のセッティングとお茶出しで亡くなってすぐなのに早速忙しくなります(;^_^A お爺さんも最期に皆さんに来てもらえて喜んでいることでしょう。 ■葬儀に使う神饌物の準備 義父は天理教だったので、葬儀に使う神饌物を用意しなくてなりません。 ある程度の野菜や鯛、果物などはベルコが用意してくれました。 色んな宗派を扱っているベルコならではで気が利きます。 これは葬式代に含まれず別途現金払いです。 餅(5寸:重ね餅2セット、7寸:重ね餅1セット)洗米(一升)、酒(500ml)、塩(握り拳程度)は、こちらで用意しました。 ■お金の準備 葬式代だけでなくお布施代・飲食接待費・神饌物。 なんだかんだでお金かかります。 我が家は貯金を下ろして対応しました。 しかし全ての人が突然の死に対応できるわけではありませんよね。 例えば親が葬式代を銀行口座に残してくれている場合⇩ 銀行は死亡確認すると故人の口座を凍結してしまいます。 ですが2019年7月1日に改正民法(改正相続法)が施行され、相続人が被相続人の死後一時的に必要となる資金(葬儀費用など)を直ちに捻出することができるよう、相続人が単独で各金融機関から預貯金の仮払いを受けることができるようになりました(上限150万円まで) 必要書類は⇩ ○ 金融機関指定の書式の口座払戻請求書 ○ 故人の出生から死亡までの戸籍謄本(原戸籍)・・・死亡届後10日くらいかかります。 ○ 相続人全員の戸籍謄本 ○ 3ヶ月以内に発行された相続人全員の印鑑証明書 ○ 預金口座の通帳と銀行届出印 ○ 遺産分割協議書(不要な場合もある。銀行がくれる場合もあるし自分で作成する場合もある) ○ 死亡診断書 は~面倒くさいですよねっ!! ベルコは葬儀の翌日に集金に来ます。 現金のみだったので、ちょっと不便でした。 いつかクレジットカード対応してほしいです。 その他、葬式終了後ではありますが市からの給付金を受け取ることが可能。 我が地域では3万円の給付金でした。 亡くなった日から2年以内に申請しなければ権利はなくなってしまうので、 忘れないうちに手続きをしましょう。 2021年2月2日(火) 通夜 ■葬儀スタッフと打ち合わせ 通夜開始時間1時間前に入りました。 葬儀会場の準備をしているので花や盛り篭などを提供してくださった方の名前に 不備がないか確認したり座る席の順番などの打ち合わせです。 通夜開始30分前くらいになると親族控室には次々と親族が集まってきます。 お茶を出したり、生花・盛り篭の代金を徴収したり(ベルコやってくれよ~) 何かと通夜前から忙しいですw ここからは天理教による葬儀の流れを記載します。地域によって若干異なるところはあります。 あくまでも「我が地域はこうでした。」ってだけですので、参考程度に見てくださいね。 私自身は無宗教なのですが、嫁ぎ先が天理教なので、宗派に従った葬儀を行いました。 初めての天理教の葬式なので色々理解するのが難しかったのが本音(;^ω^) ■お通夜【みたまうつし】 喪主家族はお通夜の開始時間の約30分前には会場入りして親族控室へ。 生花・盛り篭などをお供えくださった方の名前に間違いがないか確認したり 弔電を読み上げる順番などの打ち合わせがあります。 控室にはエンバーミングを終えたお爺さんの遺体。 顔が少しふっくらして、ちょっと若返ってました。 顔色も良くなって綺麗にしてくださいました。 葬儀屋さんと一緒に納棺を手伝います。 棺に入れる故人の思い出の品を入れます。(副葬品) 燃やせないような金属・ガラス製、不燃物はNGです。 お通夜は天理教では『みたまうつし』と呼びます。 神様から借りていた体を神様にお返しし、新しい体が見つかるまで 神様に預かってもらうという考えの下にある儀式です。 簡単に言うと肉体から魂(みたま)をほかの場所へ移すという儀式になります。 天理教は数珠が不要。焼香は天理教では玉串という榊を奉納します。 榊は左手の掌を上に、右手は掌を下にして榊の枝をつまみ受け取ります。 「二礼・四拍・一礼・四拍・一礼」が基本です。⇩の動画通りです。 ※この動画では四拍の音が大きいので、小さめでお願いします。 ■会葬御礼 お通夜に来て頂いた方への、感謝の気持ちとしてお礼を渡します。 参列者が祭壇での玉串奉奠が終わった後のタイミングで渡します。 これはベルコさんがやってくれました。 内容は一般的にお茶やコーヒー、ハンカチなどなど・・・。 我が家は通夜はコーヒーにしました。 ■通夜振る舞いの代わりに・・ 本来なら親族と教会の方(斎主・副斎主・楽隊すべて)に食事に振舞う(通夜振る舞い) ところなのですがコロナの影響もあり我が家では執り行わない事にしました。 その代わりに表書き『御礼』として中身はJCBのギフト券3000円分を会葬御礼と共に渡しました。 (※予定外の参列者が参加する場合もあるので少し多めに作っておいたほうが無難。) 食事をするよりは安くつきますw 。 参列者と斎主が帰る時に渡して、お通夜終了です。 ■お布施【御礼】喪主から斎主へ 最後に斎主(宗教者)へ「明日もよろしくお願い致します」と一言添えて 御礼(通夜&告別式)をお渡しします。 仏式で言うお布施は天理教では御礼です。 御礼の額は地域によって違いますが我が地域では30万円。(斎主&副斎主合わせて) その他、笛や太鼓などの楽隊を付けると1人5万円ずつ増額します。 表書きは『御礼』で無地の袋に入れます。(水引きなし) 2021年2月3日(水) 葬儀式・告別式 ■香典【玉串料】参列者から喪主へ 天理教では香典のことを『玉串料』と言います。 渡すタイミングはお通夜ではなくお葬式の時です。 しかしお葬式に出席できない場合はお通夜でも大丈夫です。 例えば家族葬のみで行う場合、一般参列できないのでお通夜で渡します。 天理教では表書きは「御玉串料」「御榊料」「神饌料」と書きます。 水引は、白黒の結び切り。薄墨で書きます。 今回私たちは受け取る側ですが、参列に行く方用に記載しました。 ■葬儀式 基本的な流れは通夜とあまり変わりません。 頭を何度か下げたりはありますが、基本的に斎主の儀式を見ているだけです。 私達は玉串を奉納するくらいです。 ■弔電読み上げ 読み上げの順番は市議会議員、市町村長、親族、会社関係、の順にさせて頂きました。 ※弔電のお礼状は、お葬式が終わったあと1週間以内には出すようにしましょう。 ■告別式:花入れの儀 出棺前の最後のお別れです。棺に生花を献花します。 この花は祭壇に飾られていた花やスタンド花です。 ■出棺 遺体は霊柩車で葬儀会場から火葬場へ移動します。 霊柩車はクラウン(無料)、ベンツ(+5000円)、リンカーン(+8000円)の3種類あり 我が家ではベンツにしましたw (種類や値段は葬儀屋さんに寄ります) 喪主は遺影を持って霊柩車へ、遺族・親族一同は送迎バスで火葬場へ移動します。 ■精進落とし 通夜振る舞いはしなかったのですが火葬にかかる時間は約1時間。 その1時間の待ち時間に、何もしないわけにはいかないので 斎主(副斎主は基本的に参加されません)と親族に食事を振舞います。 食事の費用は前もってベルコさんで決めた7000円のコースにしており葬式代に含まれていますが お酒・ドリンク代は別途、追加料金になるのでよく飲む人がいると、高くつきますw ■骨上げ 食事を済ませ、火葬場へ骨上げをしに行きます。 骨上げは喪主が小さな骨壺へ喉仏を納め、大きな骨壺には故人と関わりが深い立場にあった人から順に足の骨から頭蓋骨へ向かって納めていきます。 全ては入りきらないので火葬場のスタッフの方が指示してくれます。 コロナの影響もあって最期の骨だけ私達夫婦ペアで骨を持ち上げ入れることになりました。 ■十日祭 天理教は神式に近いので十日祭、二十日祭、三十日祭、五十日祭があります。 この十日祭は仏式で言うところの初七日と同じものです。 葬式の日に十日祭をまとめて行います。 こちらも通夜・葬式同様に私達は玉串奉奠するだけです。 二十日祭、三十日祭、五十日祭について、後日書こうと思います(;^_^A ■会葬御礼 葬儀に来て頂いた方への、感謝の気持ちとしてお礼を渡します。 葬儀はタオル+ビール券1枚(長寿)をお礼としてお渡ししました。 葬儀用と近所の方(自宅安置㊥に弔問に来てくださった方用)に多めに用意しました。 この封筒は我が地域ではJA(農協)が作成してくれます。 しかも、余ったビール券はJAが引き取ってくださいます。ありがたや~(^▽^)/ 地域による風習ですが一般的に高齢者が亡くなった場合『長寿銭』を 会葬御礼や香典返しの際に一緒に同封するのですが我が地域ではビール券が主流のようです。 大体88歳を超えると長寿銭を用意することが多いです。 渡すタイミングは参列者がお帰りになられる時。 これでようやく解散・帰宅となります。 とても慌ただしく、疲れました(;^_^A ちなみに葬儀はこれにて終了ですが、葬儀後に帰宅してから亡くなったお爺さんの魂が入った神棚を斎主が家に連れて帰ってきてくます。 その神棚を五十日祭まで毎日朝~夜まで神饌物をお供えして、 夜は天理教の祝詞の歌をCDで流すのだそうです。 上段:酒、酒、水 下段:果物、魚、洗い米、野菜・・・両端は野菜、果物、乾物、菓子どれでもOK 葬式にかかった費用(税込) 寝台車 38,500円・・・40㌔:27,000円、搬送シーツ:8,000円、消費税3,500 火葬代 10,000円・・・市営火葬場利用料金 神饌物 16,790円・・・鯛5,670円、野菜/果物/菓子/乾物4,120円、餅7,000円 葬儀代 1,068,320円・・・会員特典割引後の総額 会葬御礼 27,742円・・・挨拶状、コーヒー(通夜)、タオル(葬儀+近所用) 玉串(榊) 13,200円・・・通夜・葬儀・十日祭の榊代金 ドリンク代 6,195円・・・精進上げの際のドリンク代 精進上げ料理代 84,700円・・・7,000コース×10、サービス料10%、消費税10% ベルコ割引 ▲8,500円 お布施代 300,000円・・・天理教会へのお布施 通夜返礼 (御礼) 15,902円・・・JCBギフト券3000円×5、印刷代 葬儀返礼 (長寿) 17,384円・・・ビール券×20、印刷代 ____________________________________________ 総費用 1,590,233円 なんだかんだ159万円はかかってるんですよね~( ノД‘)頭イタイw ※入院代は含んでいません。 これはあくまで葬式でかかった費用で、今後20/30/50日祭の法事でも費用がかかるし 墓石刻印、標木など・・まだまだお金かかっちゃうんですよね。 そういう事も考えてお金は多めに用意しておくべきですね。 葬儀代もあとから明細をしっかり見ると、これもっと削れたのになぁ・・とか思うんですよね。 ベルコの営業マンも、これはお金かかりますよ。なんて言わずにうまい事言うからさ。 食事の際もサービス料10%かかるだなんて知らなかったしさ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022/01/23 04:39:43 PM
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