関係者各位にご迷惑をおかけした膝の怪我ですが、御陰様をもちまして治癒いたしました。ありがとうございました。
前日のTK4さんからの指摘を受けて、今日はオーストラリアの話実はかつてシドニーで3試合ほどレフリーをしたことがある。ある高校と大学の合宿の帯同のような形だった。シドニーに着いたその日にランドウィック対イースタンサバーブスの試合を見に行った。キャンピージーが試合に出ていてびっくりレフェリーがピーター・マーシャルでまたびっくり試合のあと、ピーターが選手に囲まれて、判定に説明を求められているのを見て「何だ、俺と同じじゃん」と思ったのは若気の至りと今では反省しています。
で、試合が終わったあと、ピーターのところに行って握手してもらった。自分が日本から来たこと、レフリーをやっていること、明日○○で笛を吹くこと等を知っている英単語を無理矢理つなぎ合わせて伝えた。するとピーターは「何時からだい?」と聞いてきたので「2時からだ」と伝えた。「そうか、がんばってくれよ」と励まされ、天にも昇る気分だった。
翌日、初の海外での笛ということもあり、少々緊張気味でアップしていたら…ピーター・マーシャルがやってきた。「タッチジャッジをしに来たよ」って、嘘だろ…。ええ、がんばりましたよ。
ピーター・マーシャルのタッチジャッジをしたことのある日本人レフリーはいるが、ピーター・マーシャルにタッチジャッジをしてもらったレフリーは僕一人かも知れない(まだ確認してないけど)。
名もない日本人のレフリーを見に世界の5本の指に入るレフリーがふらりとやってくる。彼の懐が深いのか、それともそういう文化なのか、それは分からない。だが彼から受けた恩は何かの形で返さなきゃ、と思った。
そんなわけで、今、声をかけてもらう機会があれば外国から来たレフリーの案内や手伝いをしている。日光に連れて行ったり、温泉と偽ってスーパー銭湯に入れたりしている程度だが(笑)。かつて、僕がシドニーで「レフリーやっててよかった」と思ったのと同じように、彼等が「日本でレフリーやって楽しかった」と思ってもらえることが、あのときの恩返しになるような気がしている。