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カテゴリ:日常
土曜日に文化祭のために出勤したので今日は代休。午前中はサッカーの練習&書類の整理。
午後はのんびり読書。 新渡戸稲造『武士道』の解説書である。実は新渡戸稲造は『武士道』という書物を著してはいない。彼が英語で書いた『Bushidou-The Soul of Japan』を櫻井鴎村が日本語に訳したものが『武士道』である。もっとも、その後もいろいろな人が翻訳をしているのでその数だけ『武士道』があることになる。 この『「武士道」解題』、著者は李登輝、元台湾総統である。キリスト教徒であった新渡戸稲造が英語で著した『Bushido』を、同じくキリスト教徒である、外国人(日本の教育を受けてはいるが)である李登輝の手による解説を読む、というのも妙な感じがする。もっとも、書物の内容は至極妥当なものである。 最近、意識してこの手の本を読むようにしている。というのも、世界観、国家観、あるいは人生観等なしで今の仕事をしていくのは、地図のない探検をするようなものだと気付いたからである。ここ数年は日本の文化、思想の類の本を読む時間が多い。 教師はどのような種類の本を読むのがよいか―かつてある先生にうかがったことがある。その先生曰く「すぐに役に立つ教育技術や実践に関する本が1割くらい。教育に関係する書物が3割くらい。残りの6割が小説や哲学書、宗教に関する本など。」毎日の授業に必要な書物も必要だが、教育者としての見識、さらには一人の人間としての知見を高めなさい、ということなのだろう。確かに目の前の授業のためだけに本を読んでも自分が賢くなったようには感じないものだ。「いつか役に立つ本」あるいは「仕事には直接役立たないが、視野が広がる書物」を読むゆとりだけは忘れたくないものである。 世間の方々には申し訳ないが、平日に堂々と休めるというのは何か得した気分である。今年は…もうないな お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.30 00:15:23
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