それから、和菓子とコーヒーをいただく
過日。ギャラリーヒルゲートで人見さんに津田さんを紹介される。世代がひとつ若くなる、なんだか未来が心強い。御池通に出て、新しい場所に移った蔵丘洞画廊。岡さんと若いスタッフが額装について接客している、ますますの好調感。・・・すっごい雨。寺町を北へ。二条通を越えて右のビルの奥。のぞくとdecoyがなくなっていて。山本さんが「泥沼珈琲」と呼んでた濃いサイフォンの味が、長い歴史が、消える。それから。また、少し北へ。マスターが言う「今日は音楽をかけてないんです。雨音を楽しんでもらおうと、、そやけど、これは土砂降りですね」と。そのうち雨音は遠くなり、葛に包まれた「蛍」と珈琲をいただいた。僕より前にいたお客さんが帰ってゆく。「『やっと来れました』と来てくれましたよ。彼、病院の先生なんです。」しばし。帰りがけにやって来た若い女性、帰って行った若い先生と同じ「七変化」をサーブしてもらってた。紫陽花の季節土曜日。ここでは上生菓子がいただける。・・・マスクは外して歩く。でもシバリ感はとれない。そんな雰囲気の“これから”の街角。コロナが設定したリミッターと、世直し側面のファンクションを、みまわし、手探りして、感じようとしている。二条通を東へ。雨は続き、歩道には深い水たまり。途中、欅並木の幹の苔の緑に、新興宗教庭園の門の濡れた飴色の竹垣に見惚れながら雨中。