テーマ:ワイン大好き!(30429)
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くもりのち晴れのち雨―変わりやすい空模様を「四月天気Aprilwetter」と言いますが、まさにそんな感じの一日でした。
先日文献を調べていたら、ドイツのことわざ辞典(Karl Friedrich Wilhelm Wander (Hrsg.), Deutsches Sprichwörter-Lexikon, Darmstadt 1964)なる本に出くわしました。初版は19世紀のようですが、単語に関連したことわざが沢山収録されています。ビールがらみのことわざは84件に対して、ワインがらみはなんと768件。読んでいると、けっこうおもしろいです。 「古酒を飲み、古木を炉にくべ、古典を読むことは常に愉しい。」 優雅ですな。 「古酒は若返りの薬」「古酒は力と健康をもたらし、若い酒は下心を燃やす」 「古酒は健康のもと、老人は知恵のもと」 人間とワインは年を重ねて成長する点で通じていますね。 「上等な酒でさえ、酢になることがある」 「白ワインでも、鼻を赤く染める」 「ワインの後にビールはやめよ」あ~、これはよく聞きます。Auf Wein kein Bier, es schadet dir. あるいは、Wein auf Bier rath’ ich dir; Bier auf Wein, das lass sein.「ビールの後にワインはよいが、ワインの後にビールはよせ」。勢いで飲んじゃうこともありますが、大抵後からやめとけばよかったと反省します(苦笑)。これのバリーエーションで、「ミルクの後にワインはけっこう、ワインの後のミルクは毒」というのもあるそうです。確かに、ミルクは胃の粘膜を保護しますからね。昔からの知恵だったようです。 「旨い酒は懐を痛める」 「ビールを飲め、ワインを買えるようになるまでは」 「ワインを早くから飲む者は、財を成すのが遅い」 「若くしてワインを飲む者は、老いては水を飲まねばならない」 お金が無くてもワインを飲んでいると、人生の道を誤ることになります(反省)。とほほ…。 「ワインと女は男の懐を空にする」「ワインと女は人を誑かす」あるいは逆に「ワイン、女、そして歌、これを愛さない者は生涯愚か者に留まる」。ルターが言ったとされる有名なことわざですね。 「ワインを愛しすぎる者は、自らへの愛に乏しい」ふ~む。 「ワインを飲めは稼がねばならず、ビールを飲めば酔いつぶれ、水を飲めば命を失う。さすればワインを飲み稼ぐ方が、水を飲んで死ぬよりマシではないか。」御意。井戸水を飲んでいた頃は、水を飲むのも命がけだったんですね。まだまだありますが、今日はこの辺で。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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