|
カテゴリ:ベネルクスの旅日記
今日は、デン・ハーグに関する余談をしたいと思います。ハウステンボスについてです。 その長崎のテーマパークの中に、デン・ハーグの宮殿を見事に再現したものが建てられています。これはオランダ王室から特別の許可を得て、設計・建設されたものです。ハウステンボスがオープンしたのは1992年のことで、ちょうどその1年前は急ピッチで、この宮殿のレプリカ造りが行われていました。 施工が完了した宮殿の外壁をチェックしたところ、レンガとレンガの間の隙間が、デン・ハーグの宮殿(本物)よりもわずか2ミリだけ広いということが判明し、これによって工事が一旦ストップする事態となりました。 もし、完成した部分をすべて取り壊して、再びやり直すならば、約4000万円の費用が加算されるばかりでなく、開園日までに間に合わないという懸念もありました。しかし、オランダ王室に特別の許可をもらって、本物そっくりのレプリカを築き上げると言った以上は・・・・。どうするべきか? ハウステンボスはやり直す! と決定されました。この報告を聞いたオランダ政府は、この思いきった決断にはビックリした事でしょう。この決断と実行は、両国間にさらに強い信頼関係が築き上げられることになったのです。 わずか2ミリの差! その誤差を決して許さなかった強い信念。こんなドラマが長崎のハウステンボスにあったことを知ったのは、デン・ハーグを訪れたのがきっかけでした。そして現在長崎に見られる宮殿、つまりハウステンボスは1ミリの狂いもなく正確に造り上げられたものです。 そう言えば、高校の修学旅行で、長崎のハウステンボスに行きました。あの当時、そんなエピソードすら知らずに、このレプリカの宮殿を見上げていました。あ、それと、ここのチーズケーキが旨いとバスガイドさんが教えてくれたので、ほとんど全員がそれを買っていました。花より団子ってこのことか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ベネルクスの旅日記] カテゴリの最新記事
|