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カテゴリ:ベネルクスの旅日記
新年あけましておめでとうございます。 ・・・んなわけないですね。2010年、新年を向かえた想い出の場所・・・それはゲントでした。大晦日の昼はとても静かな町でしたが、日が暮れるとさらに静けさを増し、夕空は藍色に輝いていました。 昼間に見て素晴らしい町は、夜の景色も素晴らしいのです。言葉で語ることはできません。息を飲み、時間だけが過ぎていく中、話すことを忘れ、灯で照らされた街並みをただ黙って見上げていました。 悔しいけど、仕方ない。他の店へ入ってみると、そこも満席でダメ。次の店も、その次も、満席。ありゃりゃ、どうなってんだ?? でも、諦めずに探しつづけ、1つのレストランを見つけました。美しいドレス姿の女性や、いい格好をした男性のお客さんがいて、店内は大音量の音楽がかかっていました。その店のウェイターさんが言うには、「今日はシルベスター(大晦日)のスペシャル料理ですので、お一人80ユーロ(約1万円)ですが、いかがですか?」 !!! 2人で2万円。旅立ち前から、貧乏旅行をすると決めていたことだし、ここで大金を費やすのは痛い。しかも、静かに食事をしたいのに、ディスコ音楽がジャンジャンかかっていてうるさい。ということで、退去。 実のところ、たいていのレストランは、「大晦日特別コースメニュー」を出しているようです(ただし、大晦日のディナーのみ)。日本ではそば屋さんが年越しそばを振舞って大もうけするように、ベルギーも大晦日こそ稼ぎ時のようです。ただし、ベルギーは高額の料理を出すので、タチが悪い。トホホ・・・
ちなみに、僕の隣に座っていたのは極稀に見る最強カップル。彼女は彼氏をそっちのけにして、ケータイで友達にSMS(メール)を打ちまくり。一方、その彼氏はゲップの連発。 ま、こんな感じで食事も終り、記念すべき新年を世界遺産の市庁舎前で向かえることにしました。そして、そのライトアップはミシュランのお墨付き。こんな光景を立ち止まって見ているのは2人だけ。町の人達は普段こういう光景は見慣れているので、さっさと通り過ぎていくのです。 巨大な時計台は、静かに「カーン」と鳴り、時を告げました。すると、背後でたくさんの花火が打ち上げられ、年明けの喜びが町中に響き渡りました。そして、2人で花火の打ち上げられている方角を目指して走り出しました。 次回は、ベルギーにいながら英国ムードの漂うイープルの街並みを紹介します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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