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カテゴリ:ベネルクスの旅日記
今日で、オランダ&ベルギーの旅日記はおしまいです。ようやく季節外れのブログから脱却できると思うと、嬉しいところです。
ブルージュの市の中心へ戻ってきて、しばらくぽんカノのお土産買いにつき合うことにしました。その途中、運河沿いの町を歩きながら、旅の終わりを惜しんでいました。今は観光名所として発展し、世界遺産のお墨付きまでもらったブルージュ。でも、かつては、たくさんの職人が働き、生活する、ありふれた町だったのです。そして彼らは、職人横丁の素晴らしい景観を現代に残してくれました。 運河沿いのレンガ造りの家 ブルージュに変わった広場があります。それは、「皮なめし工広場」で、1300年ごろにこの地区で皮なめし職人たちが皮革や毛皮の加工作業を行っていました。しかし、その作業で発生する悪臭は市民を嫌がらせ、町の外れに作業工場が置かれていました。今ではオシャレなカフェや土産物店に置き換わっていて、皮なめし職人の姿はもう見られません。 どんなに寒くても客足は減らない 皮なめし職は、非常に喉の乾く仕事で、彼ら専用の休憩所が工場の向かいに建てられていて、そこで水を飲んで喉の渇きを癒していたそうです。その休憩所は「牛」と呼ばれていて、牛革の加工をする職人の姿が、あまりにも牛がガブガブ水を飲んでいる様子に似ていることから、そう名付けられたのだろうと考えられています。 皮なめし工広場(Huidenvettersplein) そして、この旅の最後は、ブルージュで最も美しいと言われているRozenhoedkaai(バラの冠)と呼ばれている波止場にやってきました。ここは、ブルージュのシンボル的なスポットで、長くベルギー航空の宣伝ポスターに選ばれた場所です。そもそもバラの冠という愛称は、中世時代に、この場所でバラの花輪が売られていたことにちなんでいるようです。 薄霧に包まれたブルージュで最も美しいと言われている波止場(バラの冠) ブルージュの魅力は、時間の経過を忘れさてくれるのです。気が付いたときは、あと10分で列車が発車してしまう。残り1キロの距離をのんびり歩いていては間に合わない・・・。
ブルージュ駅に向けて大急ぎで走り(他の観光客から見れば、異様な光景だっただろう・・・)、列車発車3分前にホームに到着。極寒の冬にもかかわらず、額に汗をにじませながら、列車の到着を待ちました。時間いっぱいまでブルージュの散策を楽しむことができ、旅の最後に素晴らしい想い出がまた1つ増えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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