一途さって毒でもあり優しさでもあり・・・
「君に読む物語」/ニック カサヴェテス監督
一生懸命恋愛したい!
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3月20日に劇場で思いっきり泣かされました。少女から老人まで、女性にとっては涙腺のいい運動になる点ではAA+。だけど個人的に後を引っ張るラブストーリーはちと苦手なんだよね・・・女性にとって、「泣く」とは重要なストレス発散です、男性なら「性欲発散」に飛んでしまうんだかなぁぁ・・・男の人がこの映画を観たとき、どう感じるのかがとっても興味あります(笑)いけない・・
冒頭の黄金の川、これでまずゆったりした流れを味わって・・・と!やや、走っていくストーリーの中にも、キレイなものだけじゃなく、不安・猜疑心・汚れた感情を織り交ぜ、若き日の恋をどんどん見せびらかしていく。一種の私への拷問?かとも思える。
ああああぁぁ、老人カップルと、青春期の大恋愛の時間軸って言うもんは、重すぎるんだよねー。(そのほうがいいけど)アメリカらしい壮大な大地と、ダイナミックな展開に、泣きながらも「くそ~やられた!」ってなあと味!これは独身というか、これに値する大恋愛をいまだかつて味わっていない(?)自分にくやし泣き半分、後の半分は、「手紙」という最も古典的な手段を取り込み臭いながらも憎い演出、ここに過去自分の書いたラブレターはことごとく拒絶された同情の念の涙半分!
ジーナ・ローランズ最高の存在だね。息子が監督をしただけあって、さぞかし思いいれも深かったでしょう。
こういう1女:2男(初恋と未来の夫)のセッティングが自分にはほど遠く、よくも品よくまとめ上げたな~~~という贅沢な愛を観た。大体の人は、え~まだくるの~~~って思う展開かもです。憧れと嫉妬を美化して絵になるアメリカらしい作品だと思った。聖書の教えにも通じていそうだ。最近の純愛の大安売りみたいな作品が多い中、これはちがう!!高級キャビアのように、輝きを放ち、重厚な味がする。上品なんだな。
「清らな愛たちで、自然浄化されていく・・」(心の成熟)という人生の展開をみて、やはり前向きになれるラストシーンに、「私も魅力的にならなきゃ」とぐったりして席を立った・・・
物語の冒頭「私が自分の人生で一つだけ自慢できることがある。一人の女性を命がけで愛したことだ」
これこれ(*/□\*)うわぁ~ん
死ぬ前にこんなこと言ってくれるような女にならなきゃ!トホホ