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2006年06月26日
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カテゴリ:読んでみた本
 3月に中教審が「小学校英語」必修化
を提言。もっとも早ければ
2010年から全国の公立小5.6で
週1回の英語授業が始まります。

 賛否両論。

『国家の品格』の藤原正彦さんは
英語よりも母国語をしっかり身につけること。
自国の文化をしっかり理解することが
国際人の条件であるとして、
英語の早期教育を否定しています。

 この著書の鳥飼氏も否定の立場。
英語教育に対する漠然とした期待に
警鐘を鳴らしています。

 注目1 早期学習の幻想

 小学校で早期学習をした子と、
していない子についての調査結果。
目立った差がないことが判明したそうです。
これは賛成派が行った調査なので説得力があります。

 さらに別な章では
早期に英語をやったせいで英語嫌いになった
生徒が3割もいるとされています。

 逆に何も英語をしていなくも
中学に入って半年、1年ぐらい
まじめにやればその差はほとんどなくなるという
私学の先生のコメントも紹介されています。


 注目2 国の英語政策

 1989年指導要領改訂で
オーラル重視が打ち出され、
中高生の教科書からbe動詞という
言葉が消えています。

 2002年の新指導要領で
中学校の必修英単語は100語とされています。
授業時間も週3時間となりました。
(私立中の多くは週7~8時間)

 これらの改定の結果として
 文法…×
 読解…×
 会話…×

日本の大学生の英語力は
惨憺たる有様になっているのです。
そこで小学校から英語?

 注目3 誰が教えるのか
 
 現在、公立の多くの小学校では
「総合の学習」の時間で週1回程度の
英語学習を行っています。

 ALTという外国人の補助教員が
指導に関わる学校が多いようです。
教育学を専攻した人たちはごく少数で、
多くは海外体験をしたい若者です。

 小5の私の娘のクラスで、そのALTのかたと
うまくコミュニケーションを取れないため、
英語嫌いになってしまった子がいると
聞きました。他人事ではありません。

 英語によるコミュニケーション能力を教える前に
子どもとのコミュニケーションをちゃんと
とってほしい。

 ただし人材は不足し
民間の派遣会社に頼らざるを得ない
自治体が増えているそうです。

 
 英語を学ぶことは
悪くはないが、その英語を使って
どういう環境でなにをするのか、
そこのところを考えられる子に
なってほしいと思う。

 短時間で英語を身につけた人は
切実な必要性があった。

 中学高校大学と10年間英語を学習しても
ろくに話すことができない。
これは話す必要性がない環境に
身をおいているということです。

英語教育を考えさせられる一冊です。

<帯のイラストが可愛い↓>
危うし!小学校英語





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最終更新日  2006年06月26日 17時20分38秒
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