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えひもせす

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2006年09月13日
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カテゴリ:読んでみた本
 金貸しと売春は人類最古の職業と言われている。売春はともかく、借金のほうは誰しも一度や二度経験があることだろう。普通に所得があり普通の生活をしていても瞬間的に物入りになることはある。私の場合はクレジットカードのキャッシング機能を使おうと決めている。いわゆる消費者金融は怖いというイメージを持っているので近寄らないようにしている。

 ここのところ消費者金融の広告がやたら目に付く。TVのCMでは昼間から堂々と放映されている。電車のどの車両にも掲示されているし広告メールの大半はそう。よく見てみると大手銀行の商品だったりする。やたら多すぎはしないか。

 今日読んだこの書によると消費者金融の新規顧客の44.1%が30歳未満だそうだ。半数弱が20代とはちょっと異常ではないか。また81.2%は年収が500万円未満で「低収入の若年男性」が主な顧客になっているらしい。CMのつくりからも若い男性をターゲットにしていることが見て取れる。この構図が『下流喰い』

 若いうちは確かにお金がかかるかもしれない。返済のメドが立っておりすぐ返せるのなら問題ないかもしれないが、この書を読むとそうも言ってられない。最も恐ろしいのは金利。出資法における上限金利は29.2%。利息制限法はもっと低いがグレーゾーン金利として普通に使われてる。上限金利が適用され200万円借りたとする。月々4万5千円返済しても元金は減らない。一生金利のみ払い続けることになる。貸し手側の理想はそこにあり、少しずつ借り増しをさせて(貸し手にとっての)優良顧客に仕立て上げていく。借り手にとっては地獄。筆者の言うところの悪魔的ビジネスモデルである。

 大手銀行が参入している背景として、筆者は業界の健全化を目指す政府の方策と推測している。国のコントロールが利くメガバンクのシェアが大きくなれば中小の悪徳業者が駆逐されるという意味であろう。だがはたしてそう言い切れるのか。今朝の朝刊に金融庁の出資法改革案が示されているが、なぜか特例措置として5年間20%の特例金利を認めるとある。既得権益者を保護する意図なのだろうか。ある政治家が強く関与しているとの記載もある。かつての禁酒法のように厳しくすればするほど違法行為がはびこるゆえ、あえて妥協点を探っているのだろうか。

 「ご利用は計画的に」と言うがその通り。普段の生活習慣をきちんと整え、不慮の事態に備え若干の蓄えを持つ気持ちで日々暮らしたいものである。

<怖い一冊↓>
下流喰い








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最終更新日  2006年09月13日 22時41分33秒
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