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えひもせす

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2007年05月21日
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カテゴリ:観てみた映画
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エンドクレジットが流れているとき、後ろの席の小学生たちが、「すっげーおもしろかった」「1や2よりずっと、楽しい」と口々に誉めている。確かに『友情、愛、正義』といった、少年○ャンプ的要素が満載で、ある世代にとってはツボとなるのかもしれない。

 アメコミを原作とした映画は大好きで、欠かさず見に行くようにしている。スパイダーマンシリーズはその中でも、大好きな作品の一つ。MJは美人過ぎないし、スパイダーマンは、強力なパワーや破壊能力を持っていない。身近にいるちょっとすごい人という感覚。ピーターは人より優れた能力を手に入れたが、普通の若者。普通であるからこそ、我々はピーターの悩みや葛藤に共感し、感情移入できると思う。

 映画の見方は、人それぞれなので、良いも悪いもないのだけれど、私は少々物足りなかった。ずばり、誰にも感情移入できなかったのだ。しょんぼり

 まずサンドマン。幼い娘が病に伏しているため、治療費を稼ごうと悪事に手を染める。脱獄後、家に戻るが、妻には毛嫌いされる、目が覚めて登場した娘はとても可愛い。娘のために頑張ると宣言する…。なかなか良いではないか。しかし、その後が良くない。アクシデントで特殊能力を得たあと、白昼堂々とニューヨークのど真ん中で強盗を行う。銀行強盗するならどこかの片田舎にいくとか、金持ちの家に夜中にこっそりと忍び込むとかすればよい。その後、邪魔をされた腹いせに、ヴェノムと手を組んでスパイダーマンと戦う羽目になる。行動が単純すぎる。戦いが終わり、ピーターに懺悔するが、上滑り感が拭えない。

 例えばこうしたらどうだろう。『サンドマンは、こっそりとあちらこちらで悪事を働き、治療費を集める。お金がたまり、娘を病院に連れて行く途中で、警官たちに遭遇し、そこにスパイダーマンが現れる。サンドマンは特殊能力を活用して戦うが、弱点を見つけられて敗れる。娘は自宅に戻るが病状は悪化する。蘇生したサンドマンは深い悲しみに襲われる

 次にピーター。ベトベトに寄生されて、チョイ悪兄さんとなる。このベトベトは、宿主の憎悪感を増幅するということだが、ピーターがやったことは、街の女の子をからかったこと、MJに嫌がらせをしたことぐらいである。ピーターは女の子に奥手ではあるが、欲望を押し込めていたわけではない。またMJにふられたといえども、ピーターの彼女への思いは純愛であって、憎しみや憎悪を伴うものではないはず。

 例えばこいうのはどうだろう。『ピーターは自分を見失い、教会にMJを呼びつける。彼女を暴行しそうになったその時、教会の鐘が鳴り、ベトベトから解放される

 次にハリー。もともと彼はファザコンである。父が偉大な科学者であったため、劣等感を抱えていたし、そんなハリーに父は容赦なく厳しかった。ある種、マインドコントロールをされていたのである。またMJはかつてハリーの恋人だった。恋人は奪われ、父は亡くなり、自分は事故って記憶喪失となるなど散々である。おまけに傷心のMJに、投げやりのキスをされたり、ピーターのカウンター攻撃で、顔半分負傷するなど、可哀想過ぎる。可哀想過ぎて、感情移入できない。ピーターの応援に駆けつけたときは爽快だったけれども、ラストはやはり可哀想キャラであった。

 ベトベトがハリーに寄生したら…ストーリー無視。想像を絶する最強の敵になっただろう。

 最後にMJ。ピーターがスパイダーマンと知った時点、つまり前作で、彼女は役割を終えている。ピーターの苦悩を受け止められていない。また自らの挫折を乗り越えられない。お互いに傷つけあうカップルになってしまった。

 

 そんなキャストの中で、私のMVPはずばり『下宿屋の娘』。全作通して登場している。密かにピーターに好意を寄せている。チョイ悪ピーターにあれこれ指示されるが、彼女のスタンスは変わらない。『出過ぎず、要求せず、望まず。』

 ピーターを支えていたのは、実はこの娘かもしれない。男は自分がどういう状況に置かれていても、いつも変わらぬ態度で接してくれる子に癒されるものだと思うから。


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最終更新日  2007年05月21日 16時06分31秒
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