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カテゴリ:ペンション
たった1泊のミニ旅行でしたが、宿泊先の「ホテル高州園」(上掲写真)の接客ホスピタリティに、素晴らしいものを覚えたのです。 宿のソフトサービスの3要素~「料理」「接客」「メンテナンス(清掃)」を全て兼ね備えており、今話題のミシュランガイド的にランク付けすれば、三ツ星の宿とも評価出来ると思います。 今回は、そのソフトサービスの中から特に、「接客」について感動したふたつのエピソードをご紹介します。 ひとつは、お部屋係の仲居さんの立ち居振る舞いについてです。 チェックイン後、客室に落ち着いて浴衣に着替えようとしたのですが、大き目の浴衣がなくフロントに特大サイズをお願いしました。打てば響くような対応で、すぐさまピンポーンとインターフォンが鳴り、浴衣が運ばれてきました。 この素早さも、ソフトサービスの重要な要素ですが、運んできたお部屋係りが男性だったのです。 いわゆる番頭さんではなく、和服を着た男性の仲居(?)さんだったのです。満面の笑顔での応答も温かさ溢れるものでしたが、なりより感心したのは、きびきびとしたその動作、立ち居振る舞いでした。 夕食は個室の食事処でのサービスとなりましたが、お部屋係ですから先程の男性の仲居さんが、ここでも笑顔いっぱいで迎えてくれました。夕食の配膳も、彼がきりっとしたたすきがけ姿でサービスしてくれるのですが、その立ち居振る舞いが何とも爽やかでした。 接客は、やはり女性という「性」が持っているホスピタリティにはかなわない・・・と思っておりましたが、この「高州園」では見事に裏切られました。男性のきびきびした動作は、爽やかさ・清潔感を感じさせるのですね。 ペンションにおいても、男性が主たる接客サービスにあたる例が多いのですが、こんな感動を覚えさせる立ち居振る舞いを、是非お客様に提供してほしいものです。 ・・・・・キーワードは、きびきびとした動作による、「爽やかさ」と「清潔感」です。 2つ目は、チェックアウトのお見送りの場面です。 「ホテル高州園」から能登空港へとバスで向かう折でしたが、バスが発車する定刻になっても2組の客が姿を現さず何かトラブルがあったようでした。 定刻前から、バスが横付けされた玄関前には女将さんを含めた7~8人の仲居さんが笑顔で並んでおり、その中に当然お部屋係の男性仲居さんの顔もありました。 1組はバスを間違えて乗り込んだことが判明し、定刻より12~3分遅れてようやくバスは発車したのですが、その間の15分以上もお見送りの仲居さんたちは、笑顔を絶やさず玄関前に並び続けていたのです。 12月初めの奥能登のことですから、コートなしの和服姿ではさぞ寒かったことでしょう。でも彼たち、彼女たちの笑顔は凍りつくことはありませんでした。 そしてこのお見送りの場面には、もうひとつ特筆に値することがあったのです。 仲居さんたちに見送られて、ようやく出発進行したバスは、少し先の広場で方向転換をして同じ道を逆戻り・・・ということは、また「ホテル高州園」の玄関前を通過することとなった訳です。 すると、先程のお見送りそのままに、女将さん、番頭さん、仲居さんたちが、千切れるほどに手を振ってまたバスを見送ってくれたのです。 多分、20分を超える時間を玄関前に立ち続け、溢れる笑顔で手をふってくれた宿の人たち・・・一宿一飯の一見客に対して、これだけのホスピタリティを惜しみなく投げ続けてくれた「ホテル高州園」の皆様に、感動の《接客五つ星》を捧げたいと心底おもいつつ、心地よくバスに揺られて能登空港への道をたどりました。 団体客も多く受け入れている大型旅館での、この接客ホスピタリティ・・・小規模の宿、ペンションをもしのぐこまやかなその接客サービスに、同じ宿業として学ぶべき多くの点を見ることが出来た旅でした。 「ホテル高州園」に栄光あれ! 宿の皆様の笑顔溢れる接客ホスピタリティに栄光あれ! です。 能登を旅行される機会があれば、是非とも「ホテル高州園」で、この栄光の接客サービスをご体験下さい。 「ホテル高州園」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年12月17日 16時36分43秒
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