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Dec 14, 2022
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カテゴリ:建築士受験!!
​構造力学編第5回(断面の性質)
建築士試験に独学で挑戦する方のために、過去問を使って問題の解き方・ポイント・解説などを行っています。

過去問約20年分を1肢ごとにばらして、出題の項目ごとに分けてまとめています。1,2級両方載せていますので、1級受験の方は2級問題で慣らしてから1級問題に挑戦。2級受験の方は、時々1級の過去問題からも出題されますので参考程度に1級問題を見ておくと得点UPが狙えます!!

全科目終わるには先の長い話ですが、勉強の参考になると嬉しいです!

構造-17
構造の問題は大きく構造力学(計算問題)と各種構造・建築材料(文章問題)に分かれます。ここでは、計算問題と文章問題を交互に紹介していきます。

構造(力学)5 断面の性質
今回は断面の性質です。断面一次モーメント、断面二次モーメント、断面係数、いずれもこの次の応力度の問題につながっていきますので、公式はしっかり覚えて下さい!
***************************************************
​問題
​□ 断面一次モーメント(2級)
1 図のような断面において、図心の座標(x₀、y₀)の値として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、x₀=Sy/A、y₀=Sx/Aであり、Sx、SyはそれぞれX軸、Y軸まわりの断面一次モーメント、Aは全断面積を示すものとする。(2級H18)


 図のようなL形断面において、図心の座標(x₀、y₀)の値として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、x₀=Sy/A、y₀=Sx/Aであり、Sx、SyはそれぞれX軸、Y軸まわりの断面一次モーメント、Aは全断面積を示すものとする。(2級H26)



 図のような断面において、図心の座標(x₀、y₀)の値として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、x₀=Sy/A、y₀=Sx/Aであり、Sx、SyはそれぞれX軸、Y軸まわりの断面一次モーメント、Aは全断面積を示すものとする。(2級H29)



 図のような断面において、図心の座標(x₀、y₀)の値として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、x₀=Sy/A、y₀=Sx/Aであり、Sx、SyはそれぞれX軸、Y軸まわりの断面一次モーメント、Aは全断面積を示すものとする。(2級R01)



 図のような断面において、図心の座標(x₀、y₀)の値として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、x₀=Sy/A、y₀=Sx/Aであり、Sx、SyはそれぞれX軸、Y軸まわりの断面一次モーメント、Aは全断面積を示すものとする。(2級R03)




​□ 断面二次モーメント(2級)
 図のような中空断面におけるX軸に関する断面二次モーメントの値として、正しいものは、次のうちどれか。(2級H14)



 図のような長方形断面のX₁軸及びX₂軸に関する断面二次モーメントをそれぞれIx₁、Ix₂としたとき、それらの比Ix₁:Ix₂として、正しいものは、次のうちどれか。(2級H15)



 図のような断面のX軸及びY軸に関する断面二次モーメントをそれぞれIx、Iyとしたとき、それらの比Ix:Iyとして、正しいものは、次のうちどれか。(2級H16)



 図のような断面A及び断面Bにおいて、X軸に関する断面二次モーメントの値の差の絶対値として、正しいものは、次のうちどれか。(2級H17)



 図のような断面A及び断面Bにおいて、断面AのX軸、Y軸に関する断面二次モーメントをそれぞれIxA、IyA、断面BのX軸、Y軸に関する断面二次モーメントをそれぞれIxB、IyBとしたとき、それらの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、h>bとし、Gは図心を示す。(2級H19)


 図のような断面のX軸及びY軸に関する断面二次モーメントの値の差の絶対値として、正しいものは、次のうちどれか。(2級H20)



 図のような断面A及び断面Bにおいて、X軸に関する断面二次モーメントの値の差の絶対値として、正しいものは、次のうちどれか。(2級H21)



 図のような中空断面におけるX軸に関する断面二次モーメントの値として、正しいものは、次のうちどれか。(2級H22)



 図のような断面A及び断面Bにおいて、X軸に関する断面二次モーメントをそれぞれIxA、IxBとしたとき、それらの比IxA:IxBとして、正しいものは、次のうちどれか。(2級H23)



10 図のようなH形断面におけるX軸に関する断面二次モーメントの値として、正しいものは、次のうちどれか。(2級H24)



11 図のような断面のX軸及びY軸に関する断面二次モーメントをそれぞれIx、Iyとしたとき、それらの比Ix:Iyとして、正しいものは、次のうちどれか。(2級H25)



12 図のような断面A及び断面Bにおいて、X軸に関する断面二次モーメントの値の差の絶対値として、正 しいものは、次のうちどれか。(2級H27)



13 図のような断面におけるX軸に関する断面二次モーメントの値のとして、正しいものは、次のうちどれか。(2級H28)



14 図のような断面におけるX軸に関する断面二次モーメントの値のとして、正しいものは、次のうちどれか。(2級H30)



15 図のような形状の等しい断面A及び断面Bにおいて、図心を通るX軸に関する断面二次モーメントの値の組み合わせとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、小数点以下は四捨五入をする。(2級R02)



16 図のような断面におけるX軸に関する断面二次モーメントの値として、正しいものは、次のうちどれか。(2級R04)




​□ 断面二次モーメント・断面係数(1級)
 図のような断面のX軸に関する断面二次モーメントIと断面係数Zの組み合わせとして、最も適当なものは、次のうちどれか。ただし、図中における寸法の単位は㎜とする。(1級H15)



 図のような断面をもつ製材(木材)の梁A、B、CのX軸まわりの曲げ強さの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、すべての梁の材質、支持条件及びスパンは同一とし、梁B及びCを構成する部材は、それぞれ相互に接合されていないものとする。(1級H18)



 図のような断面のX軸に関する断面二次モーメントとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、図中における寸法の単位は㎜とする。。(1級H19)



 図のような断面A、B、CのX軸に関する断面二次モーメントとしてそれぞれIA、IB、ICとしたとき、それらの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。(1級H20)



 図のような面積が等しい断面A、B及びCのX軸まわりの断面二次モーメントをそれぞれIxA、IxB及びIxCとし、Y軸まわりの断面二次モーメントをそれぞれIyA、IyB及びIyCとしたときの大小関係の組み合わせとして、正しいものは、次のうちどれか。(1級H27)



​*****************************************************
解説
​□ 断面一次モーメント
① 

② 断面一次モーメントの公式から、X軸、Y軸から重心までの距離は


​□ 断面一次モーメント(2級)
 断面1のSy1=(50×20)×25=25×10³㎝³、断面2のSy2=(20×50)×25=25×10³㎝³より、x₀=(25×10³+25×10³)/(50×20+20×50)=25.0㎝。  断面1のSx1=(50×20)×60=60×10³㎝³、断面2のSx2=(20×50)×25=25×10³㎝³より、y₀=(60×10³+25×10³)/(50×20+20×50)=42.5㎝。    正解 2番



 断面1のSy1=(20×40)×10=8×10³㎜³、断面2のSy2=(40×20)×20=16×10³㎜³より、x₀=(8×10³+16×10³)/(20×40+40×20)=15.0㎜。  断面1のSx1=(20×40)×40=32×10³㎜³、断面2のSx2=(40×20)×10=8×10³㎜³より、y₀=(32×10³+8×10³)/(20×40+40×20)=25.0㎜    正解 2番



 断面1のSy1=(20×60)×20=24×10³㎜³、断面2のSy2=(60×20)×30=36×10³㎜³より、x₀=(24×10³+36×10³)/(20×60+60×20)=25.0㎜。  断面1のSx1=(20×60)×50=60×10³㎜³、断面2のSx2=(60×20)×10=12×10³㎜³より、y₀=(60×10³+12×10³)/(20×60+60×20)=30.0㎜    正解 4番



 断面1のSy1=(40×20)×20=16×10³㎜³、断面2のSy2=(20×40)×10=8×10³㎜³より、x₀=(16×10³+8×10³)/(40×20+20×40)=15.0㎜。  断面1のSx1=(40×20)×50=40×10³㎜³、断面2のSx2=(20×40)×20=16×10³㎜³より、y₀=(40×10³+16×10³)/(40×20+20×40)=35.0㎜    正解 2番



 断面1のSy1=(20×40)×30=24×10³㎜³、断面2のSy2=(40×20)×20=16×10³㎜³より、x₀=(24×10³+16×10³)/(20×40+40×20)=25.0㎜。  断面1のSx1=(20×40)×40=32×10³㎜³、断面2のSx2=(40×20)×10=8×10³㎜³より、y₀=(32×10³+8×10³)/(20×40+40×20)=25.0㎜    正解 4番




​□ 断面二次モーメント・断面係数
①長方形断面の断面二次モーメント


②中空断面の断面二次モーメント:求める軸に対し重心を通るように長方形に分割し、足したり引いたりして求める。



③円の断面二次モーメント



④断面係数:図心を通るX軸に関する断面二次モーメントをIxとし、X軸から断面最外縁までの距離をyとすると



 全体のIx₁から中央部のIx₂を引き中心部のIx₃を引く。 Ix₁=3ℓ×(4ℓ)³/12=192ℓ⁴/12  Ix₂=ℓ×(3ℓ)³/12=27ℓ⁴/12  Ix₃=ℓ×(ℓ)³/12=ℓ⁴/12   Ix=192ℓ⁴/12-27ℓ⁴/12+ℓ⁴/12=86ℓ⁴/6   正解 3番



2 Ix₁=ℓ×(2ℓ)³/12=8ℓ⁴/12  Ix₂=ℓ×(2ℓ)³/12+(ℓ×2ℓ×ℓ²)=32ℓ⁴/12  Ix₁:Ix₂=1:4   正解 3番



 Ix=Ix₁×2=ℓ×(2ℓ)³/12×2=16ℓ⁴/12  Iy₁=2ℓ×(3ℓ)³/12=54ℓ⁴/12  Iy₂=2ℓ×(ℓ)³/12=2ℓ⁴/12 Iy=54ℓ⁴/12-2ℓ⁴/12=52ℓ⁴/12   Ix:Iy=16:52=4:13    正解 5番



 断面Cが断面AとBの差となる。 Ixc=20×(120)³/12=1288×10⁴㎜⁴    正解 4番



 IxA=b×(h)³/12=bh³/12=4bh³/48、IxB=b/2×(2h)³/12=4bh³/12=16bh³/48、IyA=h×(b)³/12=hb³/12=4hb³/48、IyB=2h×(b/2)³/12=hb³/48   h>bなので、 IxB > IxA > IyA > IyB    正解 3番



 Ix=Ix₁×2=ℓ×(3ℓ)³/12=54ℓ⁴/12、Iy=Iy₁-Iy₂=3ℓ×(3ℓ)³/12-3ℓ×(ℓ)³/12=78ℓ⁴/12、Iy-Ix=78ℓ⁴/12-54ℓ⁴/12=24ℓ⁴/12=2ℓ⁴     正解 4番



7 断面断面Aと断面Cの差は断面C、Ixc=(10×60³/12)×2=36×10⁴㎜⁴      正解 5番


 Ix₁-Ix₂+Ix₃で求める。 Ix=3ℓ×(4ℓ)³/12-2ℓ×(3ℓ)³+2ℓ×(ℓ)³=35ℓ⁴/3      正解 2番



 IxA=a×a³/12=a⁴/12、IxB=a×(2a)³/12-a×(a)³/12=7a⁴/12    IxA:IxB=1:7    正解 2番


10 Ix=8×12³/12-(3×8³/12)×2=896㎝⁴     正解 3番


11 Ix=Ix₁×2=2ℓ×(6ℓ)³/12×2=72ℓ⁴、Iy=Iy₁-Iy₂=6ℓ×(6ℓ)³/12-6ℓ×(2ℓ)³/12=104ℓ⁴   Ix:Iy=72:104=9:13     正解 2番


12 断面Aと断面Bの差は、断面Cから断面Dを引いた値。 IxC-IxD=20×(90)³/12-20×(30)³/12=1,170×10³㎜⁴      正解 3番


13 全体Ix₁からIx₂とIx₃を引く。 Ix=9×(16)³/12-6×(12)³/12-1.5×(8)³=2,144㎝⁴      正解 2番


14 全体Ix₁からIx₂とIx₃とIx₄を引く。 Ix=12×(12)³/12-3×(10)³/12-3×(12)³-3×(10)³=796㎝⁴      正解 4番


15 断面A IxA=(2×(10)³/12)×2+6×(2)³/12=337.3㎝⁴   断面B IxB=10×(10)³/12-(4×(6)³/12)×2=689.3㎝⁴      正解 2番


16 Ix₁からIx₂を引く。 Ix=10×(9)³/12-6×(6)³/12=499.5㎝⁴       正解 1番


​□ 断面二次モーメント・断面係数(1級)
 Ix=120×(160)³/12-50×(120)³/12=2.656×10⁷㎝⁴  Zx=Ix/y=(2.656×10⁷)/80=3.32×10⁵㎝³      正解 5番


 曲げ強さとして許容曲げモーメントを考えると、M=Z×fbより、曲げ強さは断面係数Zにて検討する。 ZA=a×(3a)²/6=3a³/2,ZB=(0.5a×(3a)²/6)×2=3a³/2,ZC=(a×(a)²/6)×2=a³/2   A=B>C      正解 2番

 Ix₁×2+Ix₂=(30×(120)³/12)×2+120×(30)³/12=8.91×10⁶㎜⁴     正解 2番


 IxA=a×(2a)³/12=8a⁴/12、IxB=2a×(2a)³/12-a×(a)³/12=15a⁴/12、IxC=πa⁴/12=9.4a⁴/12   IxB > IxC > IxA     正解 4番


 IxAとIxBは全体に対する欠損部分が同じなので等しい。IxA=IxB=6a×(8a)³/12=2816a⁴/12、IxC=4a×(8a)3/12=2048a⁴/12   IxA=IxB > IxC   IyA=8a×(6a)³/12-4a×(4a)³/12=1472a⁴/12、IyB=(2a×(6a)³/12)×2+4a×(2a)³/12=896a⁴/12、IyC=8a×(4a)³/12=512a⁴/12   IyA > IyB > IyC     正解 3番



2級では、断面一次モーメント・断面二次モーメントが、1級では時々断面二次モーメントが出題されています。公式はしっかり覚えて下さい。次回は、この公式を使って応力度の問題を紹介します。

今日はこんな言葉です!
『夢を実現できるか否かは、途中で諦めるかどうかにかかっています。必要なのは強い情熱なんです。』 
(スティーブ・ジョブズ)





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Last updated  Dec 14, 2022 06:05:06 PM
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