核のゴミ処分は国民的議論を
昨日はきれいに見えた富士山も、今日は雲で覆われています。三連休だというのにさえない天気です。山頂の雪は、日ごとに増してゆきます。さて、日経新聞の社説[11月20日]です。核のゴミ処分は国民的議論を 使用済み核燃料のリサイクルに伴って生まれる放射性廃棄物の最終処分に関し、政府は処分場の候補地選定に取り組んでいる。地球科学的な見地からの絞り込みはすでに終え、続いて社会科学的な観点からの作業を始めるという。そこで政府に要望したい。 まず、地震や噴火のリスクを避ける地球科学的観点から行った絞り込みの結果を示してほしい。第二に、社会科学的な絞り込みでは何を重視するかの基準に関し、できるだけ幅広く意見を聞き、議論したうえで作業を始めてもらいたい。間違っても数人の有識者による会合で決めてはいけない。 政府は、いわゆる「核のゴミ」を地下深く埋める「地層処分」を計画している。国内には約1万7千トンの使用済み核燃料がたまっており、最終処分は避けて通れない。将来の世代につけを回さないため、現世代で安全な処分地をしっかり決める必要がある。 しかし、長い年月の間に地下水などを介して放射能が地表に達して、環境や健康に害をもたらしはしないかと心配する声は根強い。処分地選びは容易ではない。 フィンランド政府は12日、世界で初めてとなる最終処分場の建設を認可した。ここに至るまでは30年以上をかけ、国内に100カ所以上の候補地を示し、話し合いで絞っていったという。 日本でも政府や事業者は挫折を何度も繰り返す覚悟で、粘り強く時間をかけて選定に取り組む必要がある。また国民は一人ひとりが当事者意識をもってこの問題と向き合うべきだ。そのためには透明性が大事だ。政府が情報開示を意図的に遅らせているなどと疑われては国民参加の議論は困難だ。 資源エネルギー庁は科学者を集め、地球科学的な観点で処分場に不適当な地域と可能な地域を色分けした。まずこの地図を公開すべきだ。次に、人口密度や自然景観、社会インフラの有無など社会的条件の何を重視して適地とするか、国民世論を喚起し議論を展開してもらいたい。これを読んで〈公開・民主・自主〉の原子力平和利用三原則を思い起こしました。福島原発の放射能汚染廃棄物処分地問題でも突然処分地を指名して、晴天の霹靂状態の自治体といまだもめています。フィンランドは10億年の地盤の土地の上に処分地を決定しましたが、日本はどうでしょうか。日本列島は始新世(5,600万年前 - 3,400万年前)頃からその原型が形成され、中新世(2,300万年前 - 530万年前)に日本海が形成されてユーラシア大陸と分離し、今に近い形になったのが2万年前ですから、比較するまでもありません。しかも、ユーラシアプレートと北アメリカプレートの2つの大陸プレートの下に太平洋プレートとフィリピン海プレートの2つの海洋プレートが沈み込む運動によって形成されたと考えられ、現在も運動中です。どんな科学者を集めたのか不明ですが、まずは「地球科学的な観点で処分場に不適当な地域と可能な地域を色分けした」地図を公開して、議論の俎上に乗せてもらいたいと思います。そこがスタートラインです。廃棄物処分はよその国に押し付けられない問題ですから、まずはこれ以上廃棄物を出さないことが大事です。無害化まで10万年もかかる約1万7千トンの破棄物、もう十分すぎる量です。街で見かけた亀です。「鶴は千年・亀は万年」の諺の通り長寿の動物です。この亀は21歳だそうです。私は無理でも、この亀なら福島の廃炉や最終処分地決定を見とどけられるかもしれません。長生きしてね。★お花ソムリエ★フラワーパレット【彼女 誕生日 プレゼント】【フレームアレンジ】【ポイント1...価格:8,640円(税込、送料別)