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かりん御殿

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Headline News

November 10, 2004
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テーマ:戦争反対(1187)
カテゴリ:旧(時事/社会/家庭)
11月11日は英国の「Remembrance Day」第一次世界大戦の終戦の日で
第一次だけでなく戦争の犠牲になった英霊(?)を悼む日だ。
「ポピー募金」というのがあって、募金運動をする人達の持つ募金箱や
雑貨屋さん・学校等々に置いてある募金箱にお金を入れると
「ポピー(ひなげし?)」とピン(針...せめて安全ピンにしてくれ...)をくれる。

花びらの部分は赤い紙、茎と芯は、それぞれ緑と黒いプラスチックで作られている。
11月第二週の日曜日Remembrance Sundayまでの3週間前くらいから
街角でも、ちらちらポピーをつけている人を見かけ始め
二週間くらいからは、公共放送に出てくるアナウンサーやプロデューサーにせよ
政治家にせよ、公人は、もれなく、ポピーをつけて公式の場に登場し
一般市民でも、ポピー無しで外出すると、何となく肩身がせまくなるほど
街にポピーのバッジがあふれる。

コートを着替えてポピーを付け忘れた時には
「家にはポピーがあるんです~信じて~」と、おでこに書きたい気分になるほど
私が住む様な田舎の村では、みんな付けているのだ~。
子供達も学校に「ポピー・マネー(1ポンド=200円くらい)」を持っていて
ポピーをセロテープで制服につけたりする。
すぐ落ちて無くなったりして、その度騒がれるので、かなりウザい...。

服につけるポピーは一輪だが、街角にある「戦争記念碑」の様な所には
(うちの息子達の学校のすぐ側にある)
やはり同じ紙のポピーで作った大きな花輪が置かれる。
日曜日には、ここに有志が集まり黙祷を捧げる。

なんで赤いポピーなのかというと、第一次大戦で熾烈な戦場となった
ベルギーの地に、たくさんのポピーが咲いていたからだそうだ。
(私はベルギーに二年住んでいた事があるのだが全く気付かなかった...)
英国のくら~い冬の街角に突然現われる赤いひなげしの可憐な美しさに
戦場に咲く赤い赤いひなげしの花に思いが自然に及ぶ...そんな効果がある。

今年は、イラク戦・反戦表明の一環として、ポピーを身につけない運動も
起きているんだそうだが、私の印象では、大部分の人は、このポピーは
軍人だけではなく、戦争で犠牲になった一般市民にも捧げられるものだから
ポピーをつける事が戦争賛成とはならないと解釈している様だ。

さて、
今朝(11月11日)の大衆紙「Daily Mail」の一面記事。
つい最近、米軍から、ファルージャ攻撃に合わせて
バグダッド近郊の死の三角地帯に派兵請求され、すったもんだの末
結局、送られたスコットランド人部隊「Black Watch」の
犠牲になった兵隊さん(二週間足らずで5人の犠牲者)の遺族が集って、
ダウニングストリートの首相官邸のドアの前に
写真と大きなポピーの花輪と、首相への手紙を捧げた。

「Daily Mailサイト」
新聞の方には、詳しい手紙の内容が載っていた。(40p=80円で買ってよかった..)
実際には節度のある文章だが、中まろ的にまとめると、こんな内容

「国家の為に最大の犠牲を捧げた兵士達の勇気を称え、今もイラクで
与えられた義務を勇敢に果たしている軍関係者を支持する。」

「入隊時に国家への忠誠を誓った軍人達が、ひきかえに政府に望むのは
たったひとつ。名誉あり誠実で責任のある行動を取る事だけだ。
つまり、派兵するのは、あらゆる外交手段の可能性が断たれた時のみだ。」

「大量破壊兵器という詐欺で派兵するのは道義的にゆるせない。責任は首相にある。」

「必要に迫られた戦争じゃない。選択の余地のあった戦争の犠牲になった
英軍死者74人・負傷者、そして10万のイラク市民の死の責任をどうとるんだ??」

「我々は、国会議員達と手を取り合って首相の責任を徹底的に追求し弾劾する運動を続ける。」

「その一環で質問書を首相に送ったが、傲慢なことに返答も受領の表明も無かった。」

「イラクの石油が目当てだったんだろっっ??」

「大量破壊兵器が45分で使用可能もアルカイーダや9/11との関連性も嘘だった
何の為の戦争だ??」

「早くイラクから英軍を撤退させて、後は、まだ誠実な国連にまかせろっ」

「犠牲者が続々と帰還される中で、いつまで、ブッシュとの不健康な関係を続けるつもりだっ??部隊を送ったのも選挙のためだったのか?」

「首相は、Black Watch部隊はクリスマス前には帰郷すると言っていたが
それだけは確かに実行された。兵士達は帰って来た。ただし
悲惨な傷を負い、手足を失い、そして、遺体となって帰国したんだ。」

最後は、中まろヤケモードで訳すと
「お前それでも
21世紀の首相かよっ?
許せね~よっ!!!」

という文で〆られていた...。


あたしだって、もう、愛想がつきたよ。

トニー、いったい、何考えてんの、あんた???

もうちょっと頭良いと思ってたんだけど.....

見えない。

かと言って
ゴードンも、なんか、こう、パっとしないし
保守党のマイケルは、全然今ひとつだしな~~
(ユダヤ系移民ながら、ここまでのぼりつめた?のは評価するんだけどさ~)

英国も米国と大差無いのか...??

取材を受けた遺族の言葉
「息子は兵士だ。
兵士は戦うのが仕事だ。
でも米国の為に戦うんじゃない。」

頭ん中に、しっかり、ぶちこんでから
白い家のオトモダチに逢いに行けよっ!!!


ところで
うちの村で、どうも
また
テロ関係の捜査があったらしい。
(↑今のところ噂。前回は全国的ニュースになった.....)

あ~あ、とほほほほほだね。
もう、テロは、80年代のIRAから慣れっこだけど
今は、規模と経済力が桁はずれに違うもんな~~~。


===11月10日ブログ=============

ファルージャに残る一般市民の談話が
英紙The Independentに載っていたので
一部かいつまみ引用・意訳して、ご紹介したいと思います。
報道記者はFadel Al-Badrani氏です。(Fallujahより)

余談なんですが、このインディペンデント紙(中国語訳は「独立報」)
以前、森住卓さんの湾岸戦争の子供達の写真を「無断使用」した件で
謝罪も釈明もしておらず(写真展企画活動をしている友人情報)
それ以降、好感度が激減したんですが、イラク戦に関する情報は豊富なので
最近、また、買い始める様になりました。

それでは、報道の、ご紹介に移ります。

Abboud氏

"My son got shrapnel in his stomach when our house was hit at dawn,
but we couldn't take him for treatment."
"We just bandaged his stomach and gave him water, but he was losing
a lot of blood. He died this afternoon."
"We buried him in the garden because it was too dangerous to go out."

「夜明けに我が家が攻撃された時、息子は【りゅう散弾の破片】をお腹に受けたが
(医療機関に)助けてもらいに行く事はできなかった。」
「私達は、ただ、息子のお腹に包帯をあて、
水を飲ませてやる事しかできなかった。
だが、息子は、出血多量で、この午後、逝った。」
「外に出るのは危険過ぎるので庭に埋葬した。」

亡くなったお子さんGhaith君は9歳でした。


Sami al-Jumaili氏

"There is not a single surgeon in Fallujah .
We had one ambulance hit by US fire and a doctor wounded.
There are scores of injured civilians in their homes whom
we can't move.
A 13-year-old child just died in my hands."

「ファルージャには、もう(外科治療のできる)医者はいない。
救急車が一台、米軍の砲火で撃たれ、医師が一人負傷した。
民家には、負傷した一般市民が、かなりいるが
家から動かす事ができない。
たった今、13歳の子供が、私の手のもとで亡くなったところだ。」

同医師の報告によると
週末の空襲で市の中心部にあるイスラム系の診療所が破壊され
近辺の民家で医薬品が保管されているそうです。
(↑米軍は、現在、この攻撃について否定しているとの事)


Farahan Saleh氏

"My kids are hysterical with fear.
They are traumatised by the sound but there is nowhere to take them."

「子供達は恐怖でヒステリー状態だ。
(周囲の)音にさいなまれていても、どこに連れ出してやる事もできない。」


Adil Sabah氏

"I sent my family out of Fallujah, but I have stayed behind with
my brother to guard our house.
We are not just worried about the fighting,
but also the looting that always follows."

「家族はファルージャの外に送り出したが
私は兄弟とともに家を守る為に残った。
紛争だけじゃなくて、その後に必ずやって来る略奪も心配だからだ。」


市中心部の民家では電力も無く、住民は安全の為、下の部屋に止まり
また、食料品店も、ここ6日、閉鎖されたままとの事。


ファルージャの人口は30万人。
現在、残っているのは6万人あまりと推定されています。

そのうち、
「イラクの民主的選挙へ重大な影響を与えるテロリスト」は
どれだけいるんだろうか?

とっくに、外に逃げているんじゃないか?

残っているのは、ファルージャの地元民ばっかりなんじゃないか?


ファルージャを破壊する事で、テロリストの巣窟を一掃できるのか????
(あの~アフガニスタンの時も、そう言ってませんでした??)


アフガニスタンでは「民主的な選挙」が実行された。
テロ攻撃の恐怖と危機の中で、投票者として登録し
実際に投票に行ったアフガニスタン人の勇気と
選挙の実行の為に尽力した人々の勇気を称えたい。

しかし、タリバン政権の崩壊そのものよりも
諸悪の根元である
ロシアによるアフガン戦争そのものの
悲惨さと残酷さを
決して忘れてはいけないし
もっと知られるべきじゃないかとも思う。

ロシアのアフガン戦争が
アメリカのかかわった戦争並みに
大々的に報道されていたら
アル・カイーダという組織
そして、オサマ・ビン・ラディンという指導者の姿が
もう少し
はっきりと
見えて来ていたんじゃないだろうか。


そして、日本は、もはや、決して
「対岸の火事」的位置にいるんじゃない
っていう事も
もっと多くの人に知ってもらいたい。

香田証生さんの死は、決して「単なる個人的な死」じゃない....。





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Last updated  November 12, 2004 06:13:33 AM
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