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テーマ:今日の出来事(292783)
カテゴリ:業界ネタ
(............昨日の続き)
廃業した得意先の冷蔵ストッカーを引き取るに当たり、まず運搬方法を考えた。 この店はエレベーターの無いビルの2階にあり、階段を降ろしてこないと運べないのだが、 重量が70~80kgはあろうかという大きめのものなので素人ではちょっとコワイ。 そして寸法がタテヨコそれぞれ1メートルちょっとずつあり、ウチにあるどの車にも一寸の差で乗せられない。 さあ困った! いろいろ考えた挙句、階段を降ろすのすら素人では危険なので、業者に頼むことにした。 ただあんまり費用が掛かるようだとウチも困るので、一応上限を1万円として、 それ以下で出来るところが無ければ今回は見送ろうと思った。 冷蔵機メーカーから取引先の問屋までありとあらゆるところに当たって、 最終的にとある運送会社(わりと大手)が最も安価(6300円!)でやってくれることになった。 これでホッと一安心、ということで昨日の決行の日となった。 どんな装備で来るのかなー、と期待していたわれわれの目の前に現れたのは、ナント!その運送会社の 下請けと思しき『軽●便』の小さな軽トラックと、かなりくたびれたオジイサンドライバーがひとり! しかもその人はストッカーの寸法すら聞かされていなかったらしく、現物を見て開口一番 「あー、こりゃムリやで!」と、何をするでも無くそそくさと引き上げてしまった。 運送会社に電話してみると、どうも私の詳しい説明が社内的に伝わっていなかった様子で、 とりあえず近くにいた下請けさんを回せば事足りるだろう、という程度に確認もしないで考えていたようだ。 しかし店舗を明け渡すリミットがその当日だったので、本日中に何とかして欲しいと頼むと、 それなら引越し部門に回しましょうとのこと。 値段はそちらの担当者と相談してくれと言うが、だいたいどのくらいかと問うと、 「3万から4万円ぐらいじゃないでしょうかねえ」 と、シレッと答える先方の担当者の言いぐさに対して、私の怒りにボワッと火がついた。 「ナニを寝ぼけたことを言うとんじゃーーー!!!」 あとは電話で大喧嘩だ。 とにかくこちらは事前に 1)ストッカーの寸法はタテヨコそれぞれ1メートルちょっと 2)重量はおよそ70~80kg 3)現場はエレベーターの無いビルの2階 とこれらの説明はきちんとしていたはずなのだ。 その上で「6300円」という金額が提示されれば、それについては何の疑問もなく やってくれるものと思うのは当然だろう。 ところが運送会社の担当者が言うには、階段が狭いだの急だの何だのと、 細かい状況説明がウチから無かったからと、まるでウチの落ち度のように言うのである。 冗談じゃない!それならキチンと現場の確認をしようとするのを怠った運送会社の責任だ、 ウチには一切落ち度は無い、とこちらも負けずに応戦。 とにかく最初から何万円もかかると分かっていたら、私だってストッカーを引き取らずに 店主に処分してもらおうと思っていたし、いったんウチが引き取ると言った以上、 いまさら店主に処分して下さいとは言えない。 どうしても当初の金額でやってもらわないと困るのだ。 初めキッパリと拒否の姿勢をとっていた担当者も、私が畳み掛けるとさすがに分が悪くなってきたと感じたのか、 最後の方は「うちの会社も苦しいので........」とか、「上司に報告できないので........」と 泣き落とし作戦に出てきたが、私も1歩も譲るつもりはない。 そして結局は運送会社側が折れることとなり、数時間後にもう一度伺うから、ということになり ようやく電話を置いた。 ただ運送会社側はその担当者が部下をひとり連れてくるだけというので、ウチの方からも手伝いを お願いしたいというが、キチンとやってくれるんならそれくらいはお安い御用だ。 ただあいにく私は別のお客のところに行かなければいけない予定があったので、止むを得ず私の父にお願いした。 私の父のような老体で大丈夫かな、とちょっと心配になったが何のことは無い。 父の話によれば、やってきた運送会社の2人は父の手を借りるまでも無く、 ちょっとした道具を使ってこともなげにスルスルとストッカーを1階に降ろしたのだそうだ。 何だ、こんなに簡単に出来ることだったのなら、今まであんなに熱くなってやっていた電話での大喧嘩は 一体何だったんだ! そう思ったらあの時発散したエネルギーが何だかものすごくもったいなく思えてきたのだった(>_<) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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