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テーマ:たわごと(26887)
カテゴリ:ふっと思ったこと
ウチの近所に最近できたシネコンが有り、その入り口近くには現在上映中の
映画のポスターが10枚ほど飾られている。 どこの映画館にでもあるごく普通の光景だが、何気なくそれを眺めていて、 そういえば昔の映画館にはポスターじゃなく、宣伝用の巨大な「看板」というか 「絵」が掲げられていたのを思い出した。 現在上映されている映画のワンカットを大きく横長に描いた、堂々たるモノだ。 ちょうど私の家のすぐ近くにかつて映画館があり、やはりそういう「絵」を掲げていた。 で、上映作品が替わるたびに当然の如くその「絵」も取り替えるわけだが、 その取替え作業を眺めるのを子供心に楽しみにしていたのを覚えている。 高々と掲げられている時はまさに写真のようにも見えるその「絵」が、取替え作業で 地上に降りてきたのを間近で見ると、遠くから見ていたのとはまったく違って見えたものだ。 特に陰影のつけ方や細かいシワの描写など、「へぇ~、こういう風に塗るのか」 と目新しく思えることばかりで、その職人技にやたらと感心していたものだ。 いまでもああいう「絵」を掲げている映画館ってあるのかな? シネコンばかりになってしまっている今の環境の中では望むべくもないが、 あれはあれでうまく街の風景の中に溶け込んでいたなー、と懐かしく思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年03月29日 17時58分42秒
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