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テーマ:洋楽(3372)
カテゴリ:音楽の話
テレビドラマの『電車男』を観ていたら、聞き覚えのあるサウンドが流れてきた。
主題歌が何と『ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)』の『トワイライト』だ。 懐かしいなー(*^_^*) 私は『ELO』自体は特に好んでよく聴いていたという訳ではないが、 この時代の曲というのはだいたい、頭の中に自然とインプットされているのだ。 もう20数年前のサウンドだが、タイトルバックの映像と妙にシンクロして、不思議と古さを感じさせない。 これが60年代となるとさすがに古さを感じることが多いが、70年代の音は今聴いてもさほど違和感がない。 だから『ABBA』や『エルトン・ジョン』『カーペンターズ』などの曲がテレビで取り上げられると、 それらを知らない今の若い子にまで、抵抗なく受け入れられるというのも頷ける。 70年代サウンドの完成度の高さを今さらながら再認識した。 そういえばここ数年、70年代の洋楽ヒット曲がテレビドラマの主題歌やCMソングとして使われることが多い。 私が洋楽を聴き始めた頃とちょうど一致する年代だ(細かく言うと、ストライクゾーンは75~85年ぐらいか)。 誰でもそうだと思うが、自分が音楽に興味を持ち始めた頃によく聴いていたものには、 特別の思い入れがあったりする。 話は変わるが、そういえば最近よく「ミュージックバトン」なるものがブログ上で展開されている。 私自身はそういうものにあまり首を突っ込みたくない方だが、それに倣って自分自身の思い出に残る曲を 一度チョイスしてみようかなと、ちょっと試しにピックアップしてみたことが有るのだが、 やってみると70年代の曲がかなり多くなってしまう。 曲のクォリティー自体は、必ずしも昔の方が優れているとは限らないと思うのだが、 そこはやっぱり「思い入れ」の差なのかな。 つまり昔、まだなけなしの小遣いを節約して貯めたカネでレコードを買いに行っていた頃は、 手持ちのレコードも少ないから同じものを何回も何回も繰り返して聴いたりしていたものだ。 また音楽情報がメディアで採り上げられる頻度も今と比べると格段に少なかったから、 言ってみれば音楽に「飢えていた」状態だったのだ。 そんな状況下で聴いていた曲と、今溢れんばかりの情報と有り余るほどのCDストックの中から聴く曲とでは、 仮に同じクォリティーのものであっても、それぞれの曲に寄せる「思い入れ」というのは たぶん格段に違っているんだろうと思う。 今テレビ局やメディアの製作現場で、イニチアシブを取る立場にある人たちというのは、 たぶん私と同世代か、あるいはちょっと下の世代じゃないかと思われる。 彼らも私同様、少年時代に少ない情報の中で音楽を聴き漁ったようなクチで、 その時に何度も何度も繰り返し聴いていた彼らの「思い入れ」たっぷりの曲を今、 テレビ主題歌やCMソングとして蘇らせているんだろうな。 しかしまあそういう「思い入れ」を差っ引いても、70年代のサウンドは良く出来てると思うけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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