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テーマ:「屋業」の人々(234)
カテゴリ:仕事のこと全般
以前の日記にも書いたが、ウチの店ではスナックなどへの納品の際にカギをお預かりしておいて、
昼間に納品することがある。 で、先日配達に行ったとあるスナックもそういう店のひとつだが、その日はいつもより配達が遅れて、 その店のママさんが来られる時間の20分くらい前になってしまった。 ひととおり商品を納めてさあ出ようかというその時、ひとりの男性が入ってきて、 サッサといすに腰を降ろしたのだ。 一瞬誰かなと思ったが、よく見るとこの店に来る時しょっちゅう見かける、この店の常連客の方だ。 どうもママがもう居るものだと思って、入ってこられたようだ。 私はあわてて、「あ、ママまだ来てないんですよ。それでここも今閉めるところなんですよ。」と言って、 その常連さんに暗に退出を促した。 すると常連さんも「あ、そう、まだ開店と違ったんやな」と言って、店を出られた。 ところがその翌日、集金でこの店を訪れた時にママさんに昨日のてん末を一応お話したところ、 ママさんもその常連さんから話は聞いていたようだが、 「よう分かってる人なんやから、中に入れて待たしてあげたらよかったのに.....。 可愛そうに私が来るまで店の前で待ってたらしいよ。」とちょっと批判めいた返事が返ってきた。 まあ確かに常連さんには悪いことをしたかもしれない。 このママさんもおおらかな方なので、仮に常連さん一人置いておいても特に気にも留めないのだろう。 そういう性格を分かっていなかったわけじゃないが、私とてそのお店のカギを預からせてもらっている以上、 私の責任において勝手に他の人を店内に残して帰ることは出来ない。 人によって取り方も違ってくるだろうが、神経質な方だったら、そんな行為ひとつで 私への信頼感は大きく失墜してしまうだろう。 そんなつまらないことで信用を失うことだけは避けたいのだ。 ただ結果的に常連さんとママさんに迷惑が掛かったのも事実だ。 私としては間違った判断をしたつもりはないが、この辺が世の中うまくいかないところだなー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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