|
テーマ:映画館で観た映画(8570)
カテゴリ:映画・テレビの話
映画『嫌われ松子の一生』を観て来た。
ひとことで言うと、内容のあまりの重さと、映像と音楽のあまりのポップさが渾然一体となっていて、 「面白かった」「面白くなかった」という感想以前の問題として、見ていて「疲れた」。 あまりにもあからさまなCGの連続、ということもその原因かもしれない。 どうも私としては、この手の映画は生理的にあまり得意ではないようだ。 まあそれはさておき、今やシネコン全盛の時代にあって、この映画のように全国一斉ロードショーの時期を とっくに過ぎた作品を再び観るチャンスに恵まれるのも、いわゆる「単館」の映画館の存在のおかげだ。 私の地元でもかつては山のようにあった映画館が次々と廃業して、大きなシネコンがある以外には 単館がたった一つという状態である。 昨日観賞に行ったのもその映画館で、以前このブログでも取り上げた『かもめ食堂』という作品もまた、 そこで上映されていたものだ。 その映画館に貼り出されていた「今後のスケジュール」を見ても、およそ「大作」だとか「話題作」というには 程遠いような作品ばかりで、よしんばそういう類が有っても、ずいぶんと前に封切られたものだったりもする。 しかしそこにはいわゆる「商業主義」(それが良いのか悪いのかは別にして)というのは見られず、 あくまでもそこのオーナーのこだわりというか、目指すべき方向性が示されているようで好感が持てる。 またもうひとつこの映画館のいいところは、(すべての映画が対象ではないかもしれないが) 1本たったの1,000円で観賞できることだ。 確かに狭いし、画面は小さいし、音響も少々くたびれているが、いつまでも残って欲しい映画館だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画・テレビの話] カテゴリの最新記事
|