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テーマ:「屋業」の人々(234)
カテゴリ:何かヘンだぞ
ウチの店が商品の地方発送などに使っている、とある大手宅配便会社から電話があった。
「あのー、実は先日お預かりした荷物なんですが、 配達先の方が全然つかまらなくて戻ってきたんですが.......」 ただその荷物というのは、ウチが先月初旬に出したものだ。 つまりほぼ1ヶ月の間、放ったらかしになっていたということになる。 ちょっと「有り得ない」ハナシだ。 普通こういった宅配便だったら、不在票など入れて1週間も音沙汰がなければ、依頼店まで連絡が来るはずだが、 この1ヶ月の間、まったくそういった話はなかった。 案の定、電話を掛けてきた女性事務員の話によると、担当ドライバーがうっかりしていたということらしい。 しかもこのドライバー氏の話によれば、配達先は不動産屋さんなのだが、何と「廃業」していたというのだ。 ただこの荷物というのが、ウチのとある得意先から「お中元」 (時期的に遅かったので、実際は「残暑見舞い」として出した)として依頼されたものなので、 このままではちょっとまずい。 ウチのミスではないが、恥を忍んでその依頼主に電話をして、コトの顛末をすべて話した。 「えーっ、あそこ廃業なんかしてないよー!?」 独りでやっておられるところなので、確かに留守がちになってしまうようだが、 間違っても廃業などしていないという。 とにかく配達に行ったドライバー本人にそのあたりの詳しい話を聞かないとどうにもならないので、 その人から直接ウチまで電話してもらうようにお願いした。 しばらくしてその担当ドライバーから連絡があり、その様子を事細かに尋ねた。 それによると先方の不動産屋さんには10回ほど足を運んだが、 いずれもシャッターが閉まっており、不在票も2回入れたもののまったく音信が無かったとのことだった。 「で、シャッターには移転とか閉店とか、何かそういった貼り紙のようなものはなかったんですか?」 と、まるで事情聴取さながらに問い質すと、 「いや、特に何も無かったです」 ということで、会社には「廃業したようです」と説明したという。 「勝手に潰すなよ~!」 結局は彼がろくに確認も取らないまま「廃業したようだ」と勝手に判断し、 しかもそう判断するまで1ヶ月もの間、グズグズしていたわけだ。 なんともいい加減な配達員だ。 とりあえず会社には再度連絡を取り、 依頼主から聞き出したその不動産屋さんの姉妹店の方へすぐに届けてもらうよう、指示しておいた。 とりあえず電話に出た、責任者と思しき人は、「どうも申し訳ありませんでした」と終始平謝り状態だったが、 会社としてこの一件について、どのような謝罪をするのか、あるいはしないのか、ちょっと見ものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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