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カテゴリ:業界ネタ
私の知り合いの、とある食品問屋の話である。
ここは地方の零細問屋なので、メーカーから直に仕入れるのではなく、 別の中堅問屋から商品の供給を受けている。 その中堅問屋がこの度、某大手問屋に吸収合併されることとなった。 業界の再編が進む中、ここまではよくあるハナシだ。 で、私の知り合いの零細問屋だが、その吸収した大手問屋から 今まで通り商品を卸してもらえるものと思っていた。 ところが大手問屋としては、 「新規の取引という扱いになるので、新たに保証金を積まないと、商品は卸せない」 と言ってきたらしい。 その金額たるや、なんと3千万円! 「30万円」とか、「300万円」とかではなく、「3000万円」である。 零細企業としてはとても払える額ではない。 他にこれに代わるような仕入先もなく、結果的に商売をやめざるを得なくなった。 経営内容の悪化で店を畳むというなら仕方もないが、 ただ商品が仕入れられないというだけで商売ができなくなるとは、あまりにも切ないことだ。 でもこれは他人事ではない。 10年前にも「仕入れ難民」という言葉を使ってこんな記事を書いたが、 我々の業界の事情も変わってない、いや、悪化してきていると言ってもいいかもしれないのだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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