*Muku* Blog

最近観たいつくかの映画のなかで、大好きな俳優ジョニー･デップ出演　「ツーリスト」　の印象を書きます。

　　　　　　　　　　　　監督：　フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク

　　　　　　　　　　　　出演：　アンジェリーナ・ジョリー　　　ジョニー・デップ

パリ、リヨン発ヴェネチア行きＴＧＶに乗るミステリアスな女性エリーズ（アンジェリーナ・ジョリー）。

謎めく陰謀に巻き込まれていくひとりのアメリカ人ツーリスト、フランク（ジョニーデップ）。

エリーズが誘いこむアバンチュールな世界。

初めて出会う男と女の会話。

魅惑的なアンジェリーナの口調。

戸惑いながらも存在感を醸し出すジョニー・デップ。　

偶然乗り合わせた？　職業は数学教師？　最初から懐疑的な気持ちでスクリーンを見つめる私。

中世ヴェネチアの頃より身分を隠した貴族たちが遊んだ「仮面のカーニバル」を思い起こさせる演出。

上空から映し出される水の都ヴェネチアの全景。

マホガニー製の水上タクシーで乗り付ける１４世紀建造ヴェネチア総督の邸宅を改装したという高級ホテル「ダニエリ」。

その豪華な吹き抜けのロビーに圧倒される。



エリーズを追って着陸するグラマンガルフストリーム（アメリカ・グラマン社製ビジネスジェット機）。映像に観るパイロットの着陸のうまさに感嘆した。ほぼ３点着陸に近く非常に滑らか。　（※これはストーリーには全く関係ない視点での感想です。）

スタイル抜群のアンジェリーナ・ジョリーのファッションも、落ち着いた大人の雰囲気のジョニー・デップも、すごく魅力的だったけど、観客が思わず行きたくなるイタリア・ヴェネチア観光案内のような映画でもありました。

でも、実際のヴェネチアは、冬場から春先にかけて「アクア・アルタ (acqua alta)」と呼ばれる高潮がベネチア湾で起こり、島内でも一番低いところにあるサン・マルコ広場周辺が水没するという現象が起こったりしているので、2003年からモーゼ計画（アドリア海に続く3か所の水路に幅20メートルの可動式水門78基を建設する工事で街の水没を防ぐ）が進められています。