村井亮介の　いまどきノベル

★コメディ小説「若君っ貴公子のご自覚をっっ」第16回


「それでだな」


と相談役の話は続く


「我々はまだ大事な話をしておらんのだ」


「はい」


「君は輪廻転生という言葉を聞いたことがあるかね？」


「はい、テレビで霊能者の方が言っておられますね」


「信じるかね？」




「・・・」


「どうなのだね、正直に言ってみたまえ」


「いや、なんとも、わからないとしか言いようがないですね。


簡単に○×つけて判断できる問題じゃないですし」


「うむ、それでいいだろう。


信じる必要はない。


しかし、頭には入れておいてくれたまえ」




「はい」


「ここにいるこのメンツはみんな戦国時代の中杉家の面々の生まれ変わりなのだ」




「え」


孝太は少し驚いた。



つづく


※この作品は最近別の名前で某ケータイ小説サイトに
発表したものです。

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