コメディ小説「若君っ貴公子のご自覚をっっ」第37回

Aug 26, 2010

★コメディ小説「若君っ貴公子のご自覚をっっ」第37回

『戦国ゲームの老舗ナカスギがタケヤを完全子会社化』

そう新聞の一面に出ていた

『ナカスギ・ソフトウェアはタケヤ・ソフトウェアの株式を１００％買収した模様である』

と書かれていた

「えっ、これってあの戦争ごっこの結果なわけ？」

一人で驚いていると

＜ﾄｩﾙﾙﾙﾙｰﾄｩﾙﾙﾙﾙｰ＞

「はい」

「あ、孝太も朝刊見たよね」

もちろん相手はアイである

「うん、まさかこういうこととはね」

「うん、アタシも驚いた。

ソートー驚いたね」

「戦争ごっこに勝った方が負けた方の株を全部買うって言う取り決めだったんだ」

「うーん、そんな簡単なことで株を全部売るのかな？」

「今まで、９戦９分けだったらしいから、

そんなに簡単に決着がつかない予定だったんじゃないかな」

「なんで今度は勝ったわけ？」

「だって、みんな剣道は完全に素人だったからね」

「あ、あんたが一人でやっつけたんだ」

「うん。そういうこと」

「キャハハ、そりゃ農民の群れに剣豪が一人飛び込んだようなものだものね」

「うん」

つづく

※この作品は最近別の名前で某ケータイ小説サイトに
発表したものです。