コメディ小説「若君っ貴公子のご自覚をっっ」第43回

Sep 13, 2010

★コメディ小説「若君っ貴公子のご自覚をっっ」第43回

「今回緊急ではあるがヤマト・コンピューターの社長が織田信長であることが判明した」

緊張した面持ちで告げる相談役に一同はざわめく

「静かに、

よって本日の合戦は天下分け目の合戦と言っても良い。

人数も５０人対５０人となっておる。

剣心公っっ」

「うむ

一同の者、励め」

バスの中で孝太はユリ姫とずっとひそひそ話をしていた

「また、これで勝ったらあの大手のヤマト・コンピューターが全面買収に応じるんですか？」

「そういうことになってるみたいだわね」

「なんか急に織田信長が出てきたんですね？」

「相談役が見つけてきたみたいなのよ、

相談役は霊能者だからね、

すれ違っただけで相手が前世で関わりある人だとわかるらしいの」

「はぁ、なんかすごいんですね・・・」

「あなたはあまり信じてないみたいね」

「・・・・」

「そっか、実は私もあんまり・・・ね、

そんな気はしないではないけど、

あんまり現実的じゃないもの、

でも面白いから乗っかってるのよ」

「あ、俺と同じですね」

「うんうん、あたしたちって、

なんだかんだ言って気が合うのよ

あなたと夫婦だったって言うのは、

信じていい気もするけどね」

（こくり）

黙って頷く孝太

（くすっ）

微笑むユリ姫

「しかし、ヤマトコンピューターってうちの会社の１０倍くらいの規模の会社なのよね

話が大きくなりすぎて怖いわ」

「たしかに」

つづく

※この作品は最近別の名前で某ケータイ小説サイトに
発表したものです。