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テーマ:今日のアーティスト♪(630)
カテゴリ:シロウトの音楽話
どうでもいい話で恐縮だが、私は昔、財津和夫と財津一郎を同一人物だと勘違いしていた。
説明するまでもないが、財津和夫は1970年代に全盛期だったバンド、チューリップのボーカルで、「虹とスニーカーの頃」や「サボテンの花」などのヒット曲を飛ばした。 財津和夫は痩せ型の優しい繊細なボーカルスタイルで、同世代のニューミュージック歌手が放つ濃厚なアクが少ない、草食動物のようなルックスの人だ。 逆に財津一郎はコメディアンというか怪優で、「キビシ~ッ!」とか「~してチョウダイ」といった一発ギャグというか奇声で名声を博し、「バブルスター」や「こてっちゃん」のCMでも一世を風靡した。 小太り体型で、サングラスをかけた海坊主のような、個性が強烈な人だ。 本来ならこんなシマウマとアザラシみたいな2人を間違えるはずはないのだが、苗字が「財津」と変わっていて、またチューリップの財津和夫はあまりTVに露出しない人で、しかも私はあまりチューリップを聴かなかったから、愚かにも2人を混同してしまったである。 財津一郎の顔が、財津和夫の声を出すのだと思い込んでいた。 財津一郎がTVでは「~してチョウダイ」という甲高い声を発する脂ぎった三枚目を演じていながら、裏のバンド活動では ♪わがままは、男の罪~それを許さないのは女の罪~ と爽やかな二枚目にコロッと大変身するのだと勘違いしていた。 財津一郎はテレビでは奇声を、ステージでは美声を発する両極端な人だと。 悪いことにご両人とも、「一郎」「和夫」というポピュラーなありふれた名前である。それが良くない。 たとえば財津一郎が財津権造、財津和夫が財津公麿といった変わった名前だったら、私も混同しなかっただろう。 しかし言い訳させてもらうと、私が財津和夫と財津一郎を勘違いするのも無理はない。 1970年代のニューミュージック歌手には、あまりにも二重人格の人が多すぎる。 中島みゆきはその最たる者で、ラジオでは躁的な嬌声を発していながら、ジメジメした暗い唄を歌う。 さだまさしもコミカルになったり深刻になったり二面性のある人だし、松山千春は曲は純朴青年だけど言動は思いっきりヤクザだ。 財津一郎(和夫)も、そんな二重人格歌手の一味だと私が思い込んでしまったのも仕方ない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/06/23 09:26:33 PM
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