カテゴリ:雑感
この間、会社の若いスタッフから「ちゃとさんは怒らないんですか?」と意外な質問をされた。
え?と思ったのだが、彼女は真剣にきいていたようだ。 自分にとってこれほど意外な質問はない。 それというのも、私は自分で自分のことを「いつも何かに怒ってる」と思っているからだ。 私は彼女に「私、いっつも怒ってるよ~。○○とか、××とか(両方ともクライアント)・・・」と答えたのだが、あまり納得されなかった。 そうだ、私はいつも怒っているのだ。 うちが○○や××の下請けの仕事をしているのはわかっているが、仕事を出す側である○○や××があまりにもアホな時は、会社の中を「ったく、何考えとんねん?あっほっか~!」と思わず横山やすし状態で関西弁丸出しでぶつぶつ言いながらうろうろしている時がある。 しかし、今日は今日でまた別の同僚から「ちゃとさんってあんまりお客さんに怒る感じじゃないよねー」と言われた。 不思議だ。 会社の中でも、みんな、よくそんなに腹も立てずに黙って仕事していられるな、と言いたくなるくらいにどの人も大人で清濁併せ呑んで仕事をしているのがわかる中で、私一人が毎日何かに怒っている気がするのに、まわりにはそんなふうにはとられていないのがとても不思議だ。 確かに、私はスタッフに牙を向くようなことは少ないのかも知れない。 スタッフがまずいことをやった場合、気持ちの中では「もうちょっと方法があったんちゃうの?」と少しは思うが、こういうサービス業は、ごく普通のことを相手側が問題に仕立て上げてねじ込んでくることも多い。 だから、どちらかというと、どうやってリカバーする方法を考えるか、のほうが大事だ。 それに、私にしてみたら、スタッフはこっちが選んで来てもらっている人たちだから、こっちには若干選択の余地があるが、スタッフにとっては上司を選ぶ権利がないのがかわいそうだとも言える。 上司であるこっちにしても、使われるスタッフにしても、お互いが相手を自分の持ち駒だと思うしかない。 なら、つまらないことで社内でもめる必要はないし、闘うべき相手はもっと別のところにいる。 だいたい大雑把な性格なものだから、少しくらい失敗や回り道をスタッフがしたところで、最後に帳尻さえ合わせてくれればいいじゃないかという気になってしまう。 もしも、うちのスタッフが私のそういうところを知ってくれているのなら、こんなにありがたいこともないわけだ。 そのかわり、誰かの尻拭いでお詫び状をあれこれ考えて遅い時間に書いている途中や、苦し紛れに言い訳を考えたり、もっとも効果のある応対の仕方を考えながら怒っているお客と電話で話したりしていると、私っていったい何をやってるんだろうという気がしないでもない。 でも、まあいいわ。 私にとっては、スタッフは財産。 本当にお互いやお客さんを助けることの意味をよく知ってくれている人ばかりに今とても恵まれている。 上の人間の首をすげ替えたって、なんとなく仕事は回っていくだろうし、代わりの人が来ればそのような形になっていくものだけど、今の私のところのメンバーは代わりがきかないと思う。 みんなが「もう会社行くのがいやだなぁ」と思わないで来てくれるのがいちばんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年03月28日 09時32分33秒
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