カテゴリ:言葉
タイトルはいかにもすごい!
しかし、内容はあまり詰まっていないところが私の日記のいいところだ。 **これだけ自画自賛に照れがない人物も珍しいかもなっ!** 今朝のことだが、私の上司のドイツ人ゲオルグくんからメールが来た。 自分が統括している課のマネージャー全員に「キミたちがクリスマス前後に休暇を取るか取らないか予定を知らせてほしい」ということだ。 イギリスは12月25日のクリスマス当日と翌日のボクシングデーは祝日で、うちの課もその2日は休業だ。 しかし、うちは別にイギリス人の家族がいるわけではないし、休暇を取ってどこへ行こうという予定もないので「25日と26日は休業だけどそれ以外は私は休まないよん。」と返事を出した。 その後になって、ゲオルグくんのメールをふと見ると、彼のメールの本文下には、ゲオルグくんのそのまた上司である取締役キャシーが自分の部下(ここにゲオルグくんもはいる)に宛てたメールがそのままくっついているのに気づいた。 *つまり、階層はキャシー→ゲオルグ→ちゃと、であり、キャシーはちゃとクラスまでの人間の生態が知りたいわけだ。 このキャシーのメール、4行程度の決して難しくない単語ばかりの英語なのだが、理解するのに大変時間がかかった。 どうしてそんなに理解するのに時間がかかったかというと、このメールが「ことごとく失礼な書き方」のメールだったからだ。 日本語だったら 「あなたたちの部下で誰かクリスマス休暇を申請しようと思っている人がいれば、今週中に私まで報告して下さい」 と言えば済むところを 「各マネージャーで休暇の予定がある者について今週中に報告するべし。報告があるまでどのような休暇も認めず、すでに許可を出してしまった休暇についても撤回も辞さない覚悟でいるように。」 とこんなメールが、まるで英語を話さない民族が辞書を片手に書いたようなわかりにくい英語で書かれていた。 最初はぽかーんとこのメールを見ていたが、だんだん「これってめっちゃ失礼なメールちゃうん?」と思った私はこっそり同僚の中でいちばん英語に造詣が深いはるさんに「このメール、どう思う?」ときいたら、さすがに彼女も「これ、人格疑うよねー」と言った。 このキャシーという女はさすが会社のナンバー2で、社長のイロだということは、ある程度の社員はみんな知っているが、どの程度デキる人なのかは知らなかった。 去年、サッカーのワールドカップの時に会社の休憩室にでかい貸しテレビが置かれ、イングランド戦の観戦だけは課内で順番を合意して見てもよいということになったが、うちの会社はあいにくイギリス人だけの天下ではなく、フランス人・スペイン人・アイルランド人・イタリア人・インド人そして日本人もいる。 その時、誰か(たぶんアイリッシュだったと思うのだが)がどうもアイルランドの試合を見ていたらしい。 すると、このキャシーは会社中に警告のメールを出した。 「アイルランドはイングランドだと思っている人がいるようだが、アイルランドはイングランドではない。」 なんじゃ、この女?アホちゃうか、と思った。 私がこっちに来て、ダンナと結婚してしばらく経った後も自分の英語の出来に悩んでいた時、ダンナから言われた言葉がある。 「相手が英語のネイティブスピーカーだからと言って、誰も彼もを先生だと思っちゃいけないよ。見習っちゃいけないような心根の横着なヤツも多いんだからね。」 この言葉をまた思い出した。 この間まで直属の上司だったデイヴもすごかった。 嫁が日本人だったこともあり、日本語は話せるのだが、コイツは英語で話しても日本語で話しても同じくらいの横柄さと傲慢さがいつもそこはかとなく漂い続けていて、その度合いの揃い方に感服したほどだ。 こういう人たちを見ると、どこの国の言葉だから人格がまったく変わるというのではないのだなとつくづく思う。 そういえば、傲慢さや横柄さといった性格が言語を超えて共通する以外に共通している性質にもう一つ気づいた。 実は私はきっとはたから見ると、早口なほうなのだが、これは日本語でも英語でも同じくらいの速さでしか話せないのに自分で気づいている。 当然、英語などは急に的確な言葉が出てこないことも確かにあるのだが、その言葉を探すのに立ち止まった後、思い出した瞬間に日本語で話すのと同じくらいの速さでやっぱり話していることに気づいて可笑しくなった。 英語の他に趣味で、旅行に行った時に困らないように少しだけイタリア語(まし)とフランス語(少し)も話せるようにはしているが、英語のようには論理を組み立てて話すようなことはとてもできないので、ただ知っている単語・文章だけが勝手に口からどばっと出てくる。 しかし、それに対して現地の人の変幻自在な答えが返ってくるとそこで立ち止まり、固まってしまうのだが。(笑) これは私だけでなく、同じ課のえりこちゃんなんかもそうで、日本語で話すのもばーっと一気に話すが、英語でもやっぱりばーっと話す。 まったく対照的な例としてはうちのダンナ。 日本語でも、私が10話す間に彼は1つか2つ。 調子がよくて3つくらいだろう。 その彼は、人生の半分をこっちで過ごしていても、やっぱり英語で話す時は訥々と話す。 性格や性質というものは言語の種類で簡単に欺かれるものではないんだなと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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どんな言語を話してもその人の性格がでると以前聞いたことがあります。
私は、昔、英会話を習っていたときに、「子供が話しているみたい」と言われたことがあります。 きっと、日本語もそうなのかもしれません。 関西人なのに、話すスピードが遅いです。 「話聞いてたら、眠くなる」と言われたことも・・・ で、眠れない友人からよく夜中に電話がかかってきてました。 α波出してしゃべってるんかな? (2003年10月22日 10時19分23秒)
なるほど~。
日本語しか喋る事が出来ないけれど、ちゃとさんの日記を読んで想像がつきました。 言葉が理解できなくても目つきや態度、表情でもわかる「何か」ってありますよね。 新婚旅行で海外に行った時に10歳くらいの男の子の目、ものすごく冷たかった。風景を見ていて、何にもしていないのに、「こんなところでなにしてんだよ、この黄色人種。」っていう目をしてずぅーッと見て通り過ぎていくの。寂しかった。 ズボンのチャックが開いてる?って一応確認したけど、あれは人種差別に近い目だったと思う。多分。 あの目、娘にはして欲しくないな~って思いました。 (2003年10月22日 15時05分57秒)
おじゃましま~す!
「傲慢」なタイプって英国には結構(かなり?)多いですが 作戦次第(こっちの出方次第?)で、 極端に愛想良くなるパターンも少なくないです。 でも、どうせなら、最初から愛想良くしろ~! 「礼儀と笑顔はただ」って英国でも言うのにね! ママ友でも、穏やかな優しい性格の人は 顔にハッキリ出ますね~。 A子さんの話を読んで..こんな事を思いました。. 自分自身を尊重する事は 自分の人生の最大の責任・課題じゃないかと...。 心優しい人は、つい、自分を後回しにしちゃうけど 自分を自分の所有物にしないで 独立した人格を確立させ、 自分も他人と同じ様に尊重する事を忘れないで!って思います。 友達が苦労してるのを見るのって、しのびないですよね。 私の場合は、なんとか「笑い」で励まそうとするかな? それから、気休めでも何でもガンガン大袈裟に言っちゃいます。 いったん、口にしたら、 実現させようっっていうパワーが生まれてくると思うから(^^)。 (2003年10月22日 19時47分27秒)
えー、ここはずいぶん私とは違うようですね。
私も一回おっとりしたしゃべり方というか「アンタとしゃべってると眠くなる」と言われてみたいものですが、無理なようです。 ほら、よく年取っているおばーちゃんなんかでいるじゃないですか。 手足の動きが不自由になっても、しゃべりに何の衰えもない人。 私もああいうタイプになるのかなぁと時々げんなりします。(笑) (2003年10月23日 01時30分16秒)
そういう経験があったのね。
確かに、全然言葉が通じない間柄でも、きっと何か引き合うという感じがする相手もいるし、言葉の通じる通じないに関係なくヤーな感じの誰かに会ったりするし・・・ できたら私はそのへんでなんとなく低レベルで競い合っているような人たちに「こんな小さいフィールドでこぜりあいすんなっ」と一喝できる人になってみたいものだと思います。 あんまり関係ないかしらね。 (2003年10月23日 01時34分55秒)
特に最後のところ、よくわかるわぁ。
「不言実行」っていう人もいるけど、私の場合も「有言実行」だなぁ。 なんというか、口にしてみて、自分にカツ入れて、勢いで持っていく・・・という感じです。 もしも言わなかったら、それはそれでいいけど「失敗してもしめしめ」的な逃げ道を作ってるみたいなので、自分ではこれは苦手かも。 でも、人によって黙ってやり通せる人もいるし、それはそれで違う意味で尊敬しますね。 (2003年10月23日 01時37分55秒) |
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