カテゴリ:イギリス
今朝、いつも早出の時に乗る電車に余裕を持って間に合うように家を出た。
珍しいことにいつもの電車が出発するホームの変更があり、それにちゃんと気づいた私は「ぎりぎりで来ていたらホームの変更を見逃すところだった」などと思いながら、いつもとは違うホームにすでにはいっていた電車の中で座って本を読んでいた。 いつまで経っても電車は出発しないので一瞬心配になったが、結局、電車は定刻を7~8分遅れて出発した。 出だしの遅れがあったので、会社の最寄の駅に着くのも当然遅れてしまったのだが、そういう時のためにいつも駅の出口に通じる階段にいちばん近いところから降りる。 電車がホームに着いてドアが開くのを待ったその瞬間、「うわ」と叫んだ自分の声で驚いた。 いた~~~っ! これまで話には聞きながら、実際には会ったことのなかったそやつがいたのだ・・・ そのいでたちは風評通りで、今日は浴衣。 (でも、イギリスはもう寒い。浴衣着て喜んでいる気候ではないのだ、ぜんぜん) 髪を後ろの上のほうだけをちょっとバレッタかなんかで止めているだけで、全体は長い髪が背中一面を覆っている。 こう見えても私は西陣織職人の娘だから、この際ちょっと言わせてもらおう。 エエ年して、たとえ浴衣とは言え、和服を着るのに長いままの髪は本当はやめてほしい。 少なくともちょっと頭がすっきりするようにまとめておくのが定石というものだ。 そしてその女の手には和装小物っぽいハンドバッグでも持っているかと思いきや、皮っぽい書類かばん・・・なんでやねん? あくまでもちぐはぐな取り合わせに眼を奪われた。 しかし、残念なことに今日は後ろ姿しか見えなかった。 電車のドアが開くその瞬間に、そやつはホームを横切り、私が乗ってきた電車の前の方向にすたすた歩いて行き、私が乗ってきた電車の前方の車両にぽいと乗ってしまったのだ。 こっちはこっちで、今朝は出だしから電車が遅れていたのでいつもより遅い。 まあ、その時間だったから初めて出会ってしまったのかも知れないが(これを幸運と呼ぶかどうかは判断が難しい)一刻も早く会社に着かなければならず、後を追いかけて前からじっくり顔を見てみる時間もなく(爆)相当悔しい思いにあわあわしながら会社に行った。 それから2時間ほどしてみつこさんが来たので「見たよぉ~~~」と一言言うと、みつこさんはすぐになんのことかわかってくれ「え?○○○?」とそやつの名前を一発で言った。 「不気味だったでしょ~~~?」と聞かれたが、今日は後ろ姿をちらっと見ただけで終わったことを言うと、みつこさんは「よかったのよ、それで。朝からあんなの真正面から見ちゃ、一日とりつかれちゃうわよ」と言ってくれた。 そのせいだろうか。 今日は仕事の終わりがけにまたヘンな緊急がはいって帰れなくなり、結局、定時から3時間も残るはめになって疲れて帰ってきたのだが、なぜか食欲がない夜なのだ。 クマイチは今日は会社の送別会か何かで帰りが遅い。 ぐぇ~、ちょっと気分が悪いぞ。 すべてはあやつのせいなのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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