何故、両手で剣を持つに至ったのか?
空手には「夫婦手」=両手を使う、というのがある。かつて<空手は「突き」と「蹴り」の武術だ>という思い込みが私にあったころは、「なんだか神秘的だ」と思ったが、、今思えば当たり前のことだ。左手で敵を掴んだら、右手で突けばいい。右手で敵を掴んだら、左手も使ってクシ(体の後ろ)の力を使って、引き落とせばいい、しかし、剣はどうだろう。ある時期から、日本では両手で刀を持つようになった。それは「太刀」から「刀」に拵えが変化したころだと言われているらしい。世界中に刀剣が歴史的に存在するが、どう見ても片手で扱うものばかりのように思える。刀剣ワールド 世界の刀剣半身になって膂力に任せて振り回す片手太刀ではなく、考えてみれば自らの身体を敵に晒すような両手太刀を選び進化させたのはなぜなのだろう。恐らく、両手で「刀」を持つことで刀身一如、つまり<身と刀が一つとなって身体そのもので刀を使うことが出来る>と感じたからではないのだろうか?これはまた<空手>も同じか・・・。あっ!NHK大河ドラマ「麒麟が来る」が始まった。この時代、「正座」なんていう座り方が特に正式でもなんでもなかった、というNHKの時代考証によってドラマに登場する役者たちは男は胡坐、女は左膝立て座りとなっています!興味深いですね!!