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女神たち

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May 8, 2023
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カテゴリ:讀書録


じつは これは再読になります

といっても 前に読んだのは旧版で はるか大昔のことで 記憶も曖昧で

少年がゲームと思ってたら じつはエイリアンとの実戦だった ということだけが記憶に残ってました

ビデオゲームの時代の 軽いアイデアストーリーだったかと

しかし 先日(今頃になって)映画を鑑賞して なぜか再読の必要を感じたのです


私はミリタリーSFは好きではなく 銃を撃ちまくるようなゲームは嫌悪感を抱いているのですが

本書を再読して 主人公エンダーの成長と葛藤に 心とらわれてしまいました

私は天才ではありませんし 彼が置かれたような非常事態に直面したこともありませんが

エンダーの孤独と苦悩に なぜか心うたれてしまいました


SFとしては 地球外知性体との遭遇について 簡単ではない問題を考えさせられました

人類の歴史で 異文化との遭遇が征服と服従の血塗られたものだったことを

ただ宇宙に舞台を移すだけでは SFの価値はないと思います

劉慈欣氏の『三体』シリーズでは あっさり異星文明を絶滅させる理由を提示していましたが

本書でも 地球文明の存続のために ジェノサイドをはかります

はたして 異文明との遭遇では それは避けようのないルールなのでしょうか

ウクライナでの信じられない戦争が続く中ということもあり

なんだか答えの出ない堂々巡りをしてしまい 変なことを考えてしまっているのかもしれませんが

ともかく ラストで旅立ったエンダーの旅で どのような進展があるのか

これは 続巻を読まないわけにはいけないようです


​​『エンダーのゲーム [新訳版]』​​ ENDER'S GAME (1985)

 著 者 オースン・スコット・カード

 訳 者 田中一江

 発行所 早川書房 ハヤカワ文庫SF 1927-1928

 初 版 2013年11月15日

 目 次

 上 巻
  1 サード
  2 ピーター
  3 グラッフ
  4 発進
  5 ゲーム
  6 巨人の飲み物
  7 火蜥蜴
  8 鼠
  9 ロックとデモステネス
 下 巻
  10 ドラゴン
  11 来た、見た、勝った
  12 ボンソー
  13 ヴァレンタイン
  14 エンダーの師
  15 死者の代弁者





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Last updated  May 8, 2023 03:48:51 PM
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