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女神たち

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May 11, 2023
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カテゴリ:讀書録


十余年にわたる私的なSF読書冬眠期間を終えて SF読書を再会して1年

読書力を取り戻すためのウオーミングアップとして 冬眠期間中に発行された

SFアンソロジーを読みはじめましたが これが結構数が多くて

この『NOVA』シリーズも道半ばの第6巻までようやく辿りつきました

そして シリーズを通して 知らなかった数多くの作家さんに出会えました

まあ そのために読みたい本がどんどん増えてしまって 正直手におえない状況になっていますが


本書も大森氏いわく 「新人作家特集」ということで

何人も はじめましての作家さんに出会えて これがまた面白い作品ばかり

それに加えて ベテラン作家さんもさすがの逸品を繰り出していて 大満足でした

巻末の宮部みゆきさんなど こんなゴリゴリのSF書いていたんだと 嬉しい再発見でした

といっても 12年ちかく遅れてる私がまぬけなだけですけど・・・


​『書き下ろし日本SFコレクション NOVA6』​

 編 者 大森望

 発行所 河出書房新社 河出文庫 お20-6

 初 版 2011年11月20日

 収録作品

 『白い恋人たち』 斉藤直子 著
   思わず奥付を見直しましたが 間違いなく新型コロナのはるか以前の作品ですよね
   マスクで顔を隠した学生時代を送った若者達の中には こんな経験をした人がいるかも
 『十五年の孤独』 七佳弁京 著
   ひたすら軌道エレベーターを人力で登攀するだけの話なんですけど
   とてもとてもSFマインドを感じました
 『ガラスの向こうの恋人』 蘇部健一 著
   とにかく時を越えた恋の話に弱くて ついつい評価が甘くなるんですけど
   本作のラストにはすっかりやられました ちょっと気になる点はあるけど
 『超現実な彼女 代書屋ミクラの初仕事』 松崎有理 著
   この半年ですっかり松崎ファンになってしまっているので なにも言うことはありません
   このシリーズも残り早く読みたいです
 『母のいる島』 高山羽根子 著
   どこがSFというだけあって不思議な作品ですが この世界の雰囲気は好きかも
 『リビング・オブ・ザ・デッド』 船戸一人 著
   生の舞台を鑑賞した経験もない 舞台芸術にまったく造詣のない私ですから
   本作を理解したとは言えませんが SSという機械を装着して感情を共有する
   この世界は恐ろしいディストピアであることは感じました
 『庭、庭師、徒弟』 樺山三英 著
   庭園は宇宙 庭園は哲学 庭園は思考 庭園は実存 ふむ 実に面白い なのかな
 『とんがりとその周辺』 北野勇作 著
   またしても出現した北野勇作ワールド どう処理すべきか いまだに解決できない私です
 『僕がもう死んでいるってことは内緒だよ』 牧野修 著
   なんらかの災害により 若者が記憶する能力を失ったディストピア
   機械でそれを補おうとする試みもむなしく 社会は変容し続ける
 『保安官の明日』 宮部みゆき 著
   保安官が登場して アメリカの田舎のお話かと思ったら
   あっと驚く シンギュラリティ後のディストピア
   宮部みゆきさん こんなごりごりのSF書いてたんだと十数年遅れで驚かされました





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Last updated  May 11, 2023 03:17:38 PM
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