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テーマ:S-Fマガジン(37)
カテゴリ:SF雑誌
特集は「ミステリとSFの交差点」 なんでいまさらと思いますが それより 問題作は 第11回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作 間宮改衣 作の『ここはすべての夜明けまえ』の 一挙掲載でした 大賞受賞の矢野アロウ 作『ホライズン・ゲート 事象の狩人』とは まったくテイストの異なる作品ですが 円城塔氏や酉島伝法氏につらなる 21世紀の日本SFなのかも知れませんね 物語は ポスト・ヒューマンの翳りある未来を シニカルに描き出しますが 本質的には そのような未来でも変わることのない 家族というものの あからさまな姿を描きだすことにあるように読めてしまいました 家族は素晴らしいとか 家族が一番というような 幻想ではなく 児童虐待であったり 介護疲れからの殺人があったりする 家族であるが故の苦難や苦痛が存在する現実を 直視する眼差しが感じられました たんなる 誤読かも知れませんが・・・ 特集で掲載された短編は以下の4作品 荻堂顕 作『detach』 ゾンビものの変奏曲のようですが 主人公が魅力的で面白い と 思ったら 刊行予定の長編のプロローグなんですと! やられた! これは 刊行されたら直ちに読まないわけにはいきませんね 繰り返しになりますが やられた! 芦沢央 作『魂婚心中』 SFなのか幻想小説なのか よくわからない作品なんですが ネットの配信で出会って 推して ガチ恋に至る過程が 今のリアルに感じられて恐ろしい 主人公の心理を理解することはできませんが・・・ 大滝瓶太 作『恋は呪術師』 元来SFは科学的なアイデアを 物語に落とし込むことによって成立するもので SF史の初期から アシモフなど ミステリの物語のうえにもSFは築かれてきたと思う そこには あくまで擬似的なものかもしれませんが リアルがあったから SFであり ミステリであったはずなのですが 本作のように 天使が登場するファンタジーのうえに ミステリは存在できるのか 本作を読む限りでは それは不可能な気がしました 森晶麿 作『死人島の命題』 そして ラストは 本格推理+特殊設置ミステリがきましたね 絶海の孤島 不思議な館 謎めいた大量殺人事件 と 定番のシチュエイション そこに SF的な特殊設定と 不可思議な能力を持つ主人公と 正体不明の相棒 本作を読んで気付いたことが二つ 特殊設定と歌われていなくても そもそも 全ての本格推理小説そのものが 特殊設定なんだなということ 作者の設定した特殊な世界での物語りという意味で そして 二つ目は やっぱり 私には 本格も特殊設定ミステリも 会わないという事実 本格好きの読者さんとは 思考形態そのものが違っているのでしょうね いつものように 読んでいる連載小説は 吉上亮 作『ヴェルト 第一部』が 第四章 いつになったらSFになるの?と やきもきしながら読んでいますが すでに ソクラテスとプラトンの問答に 興味津々になっています ギリシヤ古代史には疎いので どこまで史実なのかもわかりませんが 哲学的な会話そのものに 魅力を感じています しかし この作品 ほんとに いつかSFになるのでしょうか そこにも興味津々ではあります 評論・エッセイでは 大澤博隆氏のレポート 並びに 池澤春菜氏と大森望氏それぞれによる 第81回世界SF大会<成都ワールドコン>の記事が 面白かったです 最近中華SFにはまっていますが 中国が国家主導でSFを押し進めているのが 韓国のK-POP戦略にも似たものを感じました それでは日本は・・・? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 19, 2024 11:55:32 AM
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