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重信川の岸辺から

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2007/08/21
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 希望という言葉がしだいに遠くなっていくような気がする。そんな今日、大江健三郎さんの定義集「「戦後少年」らの言葉の力」というエッセイを読んだ。(朝日 21日)

 まず亡くなった小田実さんについて触れてあった。そして加藤周一さんの弔辞の「彼のよびかけは格別の説得力をもっていた。その呼びかけに応えるところに、われわれの希望は開けている。」という言葉を紹介していた。

 次に井上ひさしさんの劇「ロマンス」について触れ、この劇を見た後、昼間悼んだ人(小田実さんのこと)の思い出が動いていたといい、それがパンフに井上ひさしさんが書いていた「チェホフ旧居で、この「大きな人」の、「どんな時でも希望を持つこと」という声を聞いた気がする」という言葉で氷解したといっている。

 そして次に多田富雄さんについて触れ、苦境にあってなおたたかうことを止めない多田さんに「戦後レジーム」の一面をみるという。

 大江健三郎さんは、最後にこういう。「「戦後レジームからの脱却」というあいまいな掛け声が一応の魅力を持つのは、じつは脱却した後のレジームが具体的には示されていないからです。それだけに、政府が変わっても生き続けそうな気がします。これに抵抗する手がかりの実体は、戦後の民主主義レジームに勇気づけられた世代から手渡していかなければなりません。」

 こうして三人を紹介しながら、大江健三郎さんは、希望を持つということの大切さについて語りかけているように思う。小田さん、井上さん、多田さん、確かにこの三人は希望ということを語り続けて倦まなかった、倦まない人たちである。

 





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Last updated  2007/08/21 03:48:18 PM



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