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テーマ:闘病日記(4004)
カテゴリ:シックハウス
メールの相談で最も多かったのは、一時 避難場所についてでした。
まだCSの初期の症状の方に多い質問でした。 現在の仕事を続けつつ、週末だけ避難して回復させる場所はないか? 都内から近い場所で避難できる場所はないか? 回答としては、 「国内では伊豆と旭川に1軒ずつあります。他はありません。」 現在は旭川の施設は止まっているので、伊豆の姫の湯だけです。 シックハウス症候群だけなら、問題の家から離れれば良いわけなので簡単に避難できるのですが、化学物質過敏症になると そうはいきません。 建材だけでなく、道行く人のタバコ、整髪料、香水、その他 移動中に吸う化学物質、田舎に行けば農薬や野焼きの被害は増えます。 この病の場合「単純に空気の良い田舎に行けば良くなる」ということは無いのです。 農薬から来る症状は特に辛いですし、田舎ではタバコのマナーは存在しません。 歩行喫煙禁止が普及している一部の都会の方が良い場合もあります。 周囲の人の理解を得るのも大変なことです。 普通の病気よりも、兎に角 周りの理解を得ることが難しい病です。 今 いる自分のテリトリーで、如何に症状を回復するか、というのがポイントです。 仕事を続けながら、という考え方で治るものではありません。 症状が悪化してくれば、自ずと分かることです。 なので、過敏症の初期の人から多く寄せられる相談でした。 アメリカには「コロニー」と呼ばれるCSの避難地域があります。 といっても、広大な敷地にトレーターハウスが点在している、というものです。 周囲に何もない草むらや森が広がっています。周りに農家などもありません。 そういう場所は日本にはありませんので、完全に避難できる場所は今のところありません。 山奥の過疎の村に施設を作り、村全体の協力を得て運営するという構想もあるのですが、未だ実行には至っていません。 避難所という一つの建物ではなく、そこに臭いが届く範囲すべてを管理できない事には不可能なのです。また、一緒に避難している別の患者の持ち物からダメージを受けてしまうなど、症状のレベルに応じても繊細さを求められます。 次回は次に多かった相談、職場の喫煙についてお知らせします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 14, 2008 02:40:26 PM
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