夫婦漫才～ようこそ！こんなところへ

話題は何でも構わんのですが、まぁ例えば京都へ梅を見に行ったら、
すんげぇオモロイおっさんがいて、ハチャメチャなことをしでかしていた、とする。
ワシとしては、この出来事を職場のお友達に（ちょっとオオゲサに）話す。

「昨日ね、天満宮に梅を見に行ったんですけどね・・・」

ここで口を挟むヤツがいる。

「そうなの、うちもね、子供が中１やったかな、いや中２やったかなぁ
　いや、どっちやったかなぁ・・・」

どっちでもえぇっす、そんなことは。
アンタの子供が中１だろうが中２だろうが、大勢に影響は無いがな。

とは思うものの、そう言い放つこともできず、
そのうえヤツが話を引っ張っているので、
ワシのオモシロ話しが進められん。
強引にしゃべればえぇのんですが、それもオトナゲないですしね。

「あ、やっぱり中２やわ。下の子がまだ小学生やったから」

思い出したかね、ようやく。
で、ワシが続きをしゃべろうとすると、ヤツがしゃべりだす。

「上の子はね、梅とかには興味ないんですけどね。
　下の子はスケッチする、とか言うんですよ」

「そうですか」としか、返事の仕様がないがな。
顔も見たことがないアンタの子供には、興味はないんですがねぇ。

てか、その話し、オチはあるんだろーな？
ワシのオモシロ話しを遮ってまでしゃべるんだから、
ちょっとやそっとのオチじゃ、許さんぜよ。

「同じ女の子でも、服の趣味とかもまるで違うしねぇ」

それがどないしたんじゃ！
つまんねー、思い切りつまんねーよ！
オチはないんかい、オチは！

ワシ、アンタのご近所さんでも親戚でもなんでもないんで、
ホントにどぉでもえぇのんですよ、そんな情報はイランのですよ。

というのがワカラン人が多いですよねぇ。
いろんな人が集まっている中で、オモシロくもおかしくもないのに
自分の子供や家族の話しバッカリする人って、どういう神経なんだろう？

こういう日記とかブログとかなら、構いませんよ。
自分が好きなことを書けばいいんですからね。
ワシだって、ほぼ毎日、ダンナ先生を登場させているしね。

しかし、職場の昼休み、それはないだろ、と思うのですよ。
いや、みんながそれに興味があるのならいいのですがね。
話しがそれ以上広がらないし、笑いも取れんがな。（コレ、重要）

同じようにそう思った誰かが、気を利かせて
「なぎなぎさん、京都はどうでした？」
なんて、振ってくれたりするのだけれど、ヤツは負けてない。

「きれいやったでしょー」

ドカーン！
梅の花を見て「キレイ」てなベタな感想を言うつもりなんか、ねーよ！
バーロー、バーロー。（半泣き）

もう言わん。一生いわんぞ、と心に誓う。

「ライブドア、仮処分決定ですよね」

まるで違う、旬だけどベタな話題を振っておく。
コレはまぁ、それなりに盛り上がったのだけれど、
ここでもヤツは負けてはいない。

「ウチの主人は、やっぱりフジテレビが優勢や、ゆうてましたよ」

オノレのダンナの意見など、どーっちでもえぇんじゃ。（ピリピリしている）
自分の意見はないんかいな、おばちゃんよ？
おばちゃん、ゆーてもワシと一回りしか違わんがな。

彼女は、子育てが落ち着いたので、２０年ぶりくらいに社会復帰したのだけれど
やはりこういう微妙なところで、ズレを感じるねぇ。
ご近所との井戸端会議（て、ゆーんか？）なら、それでよかったのだろうけれど。

まぁいままでは、母親と妻の立場ばかりだったんだろうなぁ、
そう考えると、ちょっとお気の毒でもある。
これからはダンナや子供中心ではなく、自分中心の生活をして欲しいよ。

なーんて、ワシが思っていても、きっとヤツは違うんだろう。

「なぎなぎさん、子供がいなくてお気の毒」

お互いに余計なお世話同士なのかもしれないねぇ。