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テーマ:デザインコラム(294)
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世界に誇る日本のデザイナー柳宗理さん
彼をなくして日本のプロダクトは語れません なぜ、あれだけの魅惑的なフォルムや曲面を作り出せたのでしょう 限りなく当たり前の話なんですが、手で何度も作った! 実物大で作り、手でなでながら、感触を感じながら・・・ 「手で使うモノを手で作らなくてどうする」 柳さんの有名な言葉です 現在のモノ作りはもっと単純化されています 3DCGでモデルを作り、そのデータからモックアップを作り 使い勝手を考慮しながら素材を考えていく もちろんコンピュータを使うことが悪いのではないのです 問題はその製品を作るのに、どれだけこだわって詰めていけるかが問題なのです 柳プロダクトは確かに、今現在のインテリア雑貨ショップで並んでいる他の商品より 見た目として地味でシンプルかもしれません ステンレスケトル を友達にプレゼントしようと思っていた時 そこらで売っているやかんと区別付かないだろう!と止められました (まぁ、確かにわからない人にあげてもモノがかわいそうだが) でも、カトラリーでいいです 一度使ってみて下さい 黒柄のスプーン・フォーク など素晴らしいです 細かいところまで、使い勝手が行き届いています ただの金属板プレスと違い、先端に行くにしたがって厚さが薄くなっていき 口に馴染むように考えられています デザインとは本来、そういうことであり、 柄がカラフルとか お花が付いてる とか 好きなキャラクターの絵が描いてある なんていう部分ではありません 現実的にはモノ選びとして、そういう部分で判断している人が多いと思います この流れを変えていかないと、江戸骨董のような何百年後でも十分使えるモノ作りが 無くなってしまうのではないでしょうか 柳さんの難しい民藝論など理解しなくても、彼の作るプロダクトを使うことで その考えの一部を知ることができるでしょう 「経済はデザイナーの敵でもある、売れる売れないかが死活問題」柳宗理 「健全な社会には健全なモノが生まれる」(アーツ&クラフツ運動) そういえばカーサブルータス年間購読特典の宗理ランチョンマット そんなに何枚も要らないからそろそろ他のに変えてくれないかなぁ (現在は変わりましたね でも定期購読もう止めたし・・・) http://www1.odn.ne.jp/nagoo/index.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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