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テーマ:デザインコラム(294)
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ちょっと昨日の桂は難しかったようで
今日はなぜああいうことが面白く思ったかなんて話を・・・ 僕はいわゆる現代的なデザイン教育を受けてきました 今の日本ではどうしてもデザイン・アート・建築というものは 欧米が素晴らしいものだ!という外国コンプレックスが大きく ほとんど日本の伝統文化をやりません (情報としては習うでしょうが、深く突っ込まない) 日本だって、ちゃんと何千年も文化が続いてるんですよ 僕は、アンティークや骨董が好きで、そういうお店によく行きます すると、不思議と和と西洋の違いがわかってくるんですね 例えば食器 西洋の食器はマイセンであれウースターであれセーブルであれ たいていはシンプルでコントロールされた 完全な形状の白磁に職人が絵を付けていきます 日本にも古伊万里のような染め付けと呼ばれる器はありますが 陶器(土もの)の方が好まれたりします 面白いですよね、粘土をこねて焼いただけ 備前など表面は勝手に熱や自然釉で意匠を作ってくれる 自然まかせの偶然を楽しむ 完全な形を好まない 円形、角形共にわざと少しいびつにしたりもします もっと変形させた板状の場合もありますよね 端に少しだけ被せた釉、適当にひしゃくでぶっかけた釉 どう考えても西洋では不良品と思われそうな 刷毛目や粉引き・・・ この自然の作る色、模様、形(専門的には景色と呼ぶ)を積極的に楽しもう これが、前回書いた自然と融合する(共存する)考えなんです 決して、制作者が自分のデザインを拒否しているわけじゃないんです 反対に、その自然な形を使いながら思い通りのデザインにコントロールしていく これが「茶」の精神であったり「わび」「さび」と呼ばれるわけです 枝はもともと曲がっているもの、花は咲いているその姿が美しいという考えですね (そういいながら秀吉が大切にしていた朝顔の花を 自分の生ける分以外摘んじゃったりして怒られるわけです) ところが 稲荷神社では派手な朱色の鳥居を大量に並べる (海に入っちゃうのまでありますね) 金箔貼っちゃったうえ各階ごとに建築様式まで違う金閣寺 日光の東照宮 浅草の大きな提灯 ねっ!わびさびだけじゃ語れない深さがありそうでしょ! nagoo 本館 http://www1.odn.ne.jp/nagoo/index.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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